Welcome to the Page of the Mie Golf Association
Mie Golf Mie Golf Association

三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技報告<県オープン/近鉄賢島CC>

2019/07/03(Wed) 00:04:32
第41回三重県オープンゴルフ選手権競技
開催日/2019年6月6日(木)・7日(金)
会場/近鉄賢島カンツリークラブ 6959ヤード Par72
参加人数/157名
●アマ84名(うち欠場2名)、プロ73名(うち欠場1名)
天候/第1日:晴れ、第2日:雨のため中止

決勝日が豪雨中断の後、競技中止決定。

初日首位の、近藤龍一(鳴海)が初優勝を飾る。

MGA主催3大競技の一つ、三重県オープンは、41回の歴史の中で、初めて2日目を中止とし、予選ラウンドのみで競技を終了した。
今年の会場は、開場50周年を迎える近鉄賢島カンツリークラブ。三重県オープンの開催は平成元年以来30年ぶり2回目となり、しかも令和元年と何かしら祝福ムードを漂わせていた。初日の天候は朝から晴れ。暑いけれど、風のある心地よい1日だったが、選手たちには悩ましい風と言えた。
7時から9分間隔で40組がティーオフした。そして第1組がアテスト会場に戻ってきたのが、12時55分、全選手ホールアウトは16時20分と順調だった。
初日の首位は、4アンダー68をマークした近藤龍一(鳴海)。1打差3アンダーで、武山皓太郎(岐阜)と河合貢(白山ヴィレッジ)の2人。さらに1打差の2アンダーに、浦口裕介(ゴルフフォーラムピコット)、竹内優騎(青山高原)、富田雅哉(瑞陵)、小畑拓威(榊原)の4人が続いた。また、アマチュアのトップは、イーブンパー72で、関本琉志(三重大付属中3年)、山中頌(リオフジワラ・大阪学院大1年)、荒木義和(リオフジワラ・福井工大1年)、高橋太陽(津田学園高3年)の4選手が並んだ。昨年覇者の中村匡志(フリー)は、77で58位タイと出遅れた。
となった。
初日の結果、82ストロークまでの120人が進出した決勝ラウンド。
スタート時から降り始めた雨が、時間を追うごとに強くなり、最終組のティーオフの頃は雨音も激しくなっていた。
4アンダーで首位の近藤龍一(鳴海)、1打差の武山皓太郎(岐阜)河合貢(白山ヴィレッジ)の最終組。スコアは1番(530yd、パー5)でいきなり動き始めた。
武山がピンの左1メートルからのバーディパットを決めたのだ。一方、近藤はピン手前5メートルから2パットのパー、河合は第3打をグリーンの奥へこぼしてボギーとし、武山と近藤が通算4アンダーで並ぶ。続く2番(360yd、パー4)の第1打。武山は左ラフ、近藤はフェアウェイ右、河合は左バンカーへ。第2打を、河合はピン左、近藤と武山はともにピン手前にオン。最初にパットしたのは武山だったが、強い雨の中、5メートル強のややスライスラインを見事に沈め、通算5アンダーに伸ばした。河合と近藤はバーディパットが入らずパーで、2ホール目で早くも武山が逆転し、勝負の行方が楽しみな展開になってきた。

ところが、3番(415yd、パー4)のティーショットを3人が打ち終えたところで、雨はますます激しくなり、ここで競技が中断。雷も接近したことで、サイレンが鳴り響き、避難所で待機となった。10時30分から約1時間待ったところで、コース内に放送が入り、待機している選手やギャラリーはハウスに戻るように指示が出た。そして、12時30分、競技委員会は競技中止を決定
「悪天候の回復が見込まれないこと、この先、小康状態になっても、コース整備及び選手全員のホールアウトが難しいと判断し、競技中止とします」。
今年の三重県オープンは、第1日目の成績を最終とし、近藤龍一の初優勝が決まった。
ローアマは、72ストロークの4選手、関本琉志(三重大付属中3年)、山中頌(リオフジワラ・大阪学院大1年)、荒木義和(リオフジワラ・福井工大1年)、高橋太陽(津田学園高3年)となった。

優勝の近藤は、優勝賞金の75%にあたる150万円を獲得。同時に、初日のベストスコア賞10万円のほか、シャープ60型4K対応液晶テレビ<三重県ゴルフ連盟>、松阪肉10kg<JA三重信連>、お米3年分180kg<ミエライス>、中日新聞社賞・トロフィ<中日新聞社>、宿泊券<清少納言>、三重桜ポーク1頭分<三重畜産>の副賞も手にした。

<インタビュー>
優勝
「正直、ホッとしました」
近藤龍一(鳴海) 68=32、36

決勝ラウンドを前に「最終組で結果を出したい」とスタートした近藤は、2番が終わったところで1打逆転されていた。「追われる立場から追う側になって、ここからだと思っていました。競技中止は残念だけど、正直、ホッとしています」と優勝が決まって、安堵の表情だった。
予選ラウンドは、アウトで奪った4バーディによる68で、「後半に伸ばせなかったのがダメでした。それに、以前の三重県オープンで最終組にいながら自滅しているので、今回はそうならないように頑張る」と言っていただけに、自分のプレーへのリベンジはお預けになった形だ。
近藤は愛知県出身。栄徳高から同志社大に進学。関西学生を2連覇、日本学生も2位になったアマチュア時代を経て、プロ合格は23歳。2013年にチャレンジの『富士カントリー可児クラブチャレンジカップ』で優勝し、ツアーにも出場したが、今回、32歳の初優勝となった。賞金は75%に縮小されたが、たくさんの副賞を手にして笑顔がこぼれた。
2位タイ
「パッティングが好調だったから残念」
武山皓太郎(岐阜) 69=35、34

今回、三重県オープンには初めて参戦した武山プロ。初日は6バーディ3ボギーの内容だったが、パッティングがすごく良くなったことが奏功していた。というのも、「試合の前日に、辻村さんや先輩の田中さんたちと話していて、ショットやパットのことを教えてもらった」からだ。そして、決勝ラウンドのこの日も出だしの2ホールをバーデイ発進。「今日もいい感じでパッティングできていたので、チャンスあるなと楽しみでした。すごく残念です。でも、仕方ないですね」。
2位タイ
河合貢(白山ヴィレッジ) 69=33、36

初日を5バーディ2ボギーで回り、好調をアピールした河合は、大雨の中の1番でボギースタート。待機していた避難舎の中でも、地元のアマチュア選手たちと談笑し、場を和らげてくれていた。三重大学大学院卒という変わり種のプロも早46歳のベテランだ。「今はあまり練習の時間が取れない」という状況だが、シニア入りまであと4年、新たな楽しみが近づいている。
★ローアマチュアは4人。
予選ラウンドで72で並んだ4人が、そのままローアマチュアとなった。ローアマチュアカップは全員に贈られることになったが、副賞は、マッチングスコアカードにより順位を決め、贈られた。
ローアマチュア賞<ココパ リゾートクラブ>、アマチュア賞<コスモ石油>
関本琉志選手(三重大付属中3年)  72=37、35
「ショットが良かった。ドライバーが曲がったホールはボギーになりました。2バーディ2ボギーでした。もう少しピンを攻めていけたら良かったと思います」。
山中頌選手(リオフジワラ・大阪学院大1年) 72=36、36
「先週の中部アマ4Rでパターを変えたら、よく入るようになって、それで、今日もそれを使ったら入りました。スコアもまとまった」と山中選手。その、入るようになったパターはオデッセイのマレット型だとか。ゴルフはパッティング次第というが、まさにその通りのようだ。
荒木義和選手(リオフジワラ・福井工大1年) 72=36、36
「3バーディ3ボギーでした。ショットが乗っていかないんですよ。パッティングで耐えた感じです。高校の後輩(高橋選手)に負けないように、明日は頑張ります」。
高橋太陽選手(津田学園高3年) 72=34、38
「今日はパッティングが入りました」と4バーディ4ボギーを振り返った。「いつもよりドライバーが飛んだ」という高橋選手は、1番のロングはフォローもあったが300ヤードは飛んでいた。「1番は9アイアンで乗った。13番はPWでした。風にも乗ったみたいです」。先週の呉羽CC(中部アマチュア)は予選落ちした。明日は今日の調子で結果を出したい。
※ローアマチュアのコメントはいずれも第1日。
<話題>
最終組のキャディーさんは、元気いっぱい!!
「プロのショットを最後まで見たかった」。元気いっぱいのキャディーさんでした。
ここでは、ミズノクラシックが開催されていたので、世界の女子プロのプレーは見てきましたけど、男子プロのショットはやはり違うし、最後まで勝負を見たかったです。雨でも大丈夫。試合を再開してほしい」と避難舎で明るく話していたキャディーさん。中止がきまり、とても残念そうでした。
初日の1番Hでイーグル
由岐知平(愛知) 73=35、38

アウトからの出だしの1番ホール。第1打はフェアウェイ真ん中へナイスショット。残り210ヤードを3番ユーティリティで「カット目に打つのがいいかなと考えたんですが、それがうまくいきました」と由岐プロ。その第2打が見事にカップ20センチについて、らくらくイーグルを奪取した。
<フォトギャラリー/第2日目 会場風景>

<フォトギャラリー/第1日目 会場風景> はこちらへ