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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技報告 優勝インタビューなど/県ジュニア<鈴峰GC>

2021/06/02(Wed) 23:53:23

総合優勝は、阿部謙成選手(津田学園高3年)

各部門で日頃の練習成果を発揮


第32回三重県ジュニアゴルフ選手権競技
兼 国民体育大会少年男子代表候補者選考競技会
日時/2021年5月5日(水・祝)
会場/鈴峰ゴルフ倶楽部(中・西コース)
距離/男子中学3年生〜高校3年生の部 6882yd(Par72)
男子中学1・2年生の部  6496yd(Par72)
男子小学生の部  5451yd(Par72)
女子中学生3年生〜高校3年生の部  6496yd(Par72)
女子中学1・2年生の部  6330yd(Par72)
女子小学生の部  5451yd(Par72)
参加人数/男子中学3年生〜高校3年生の部 18名
男子中学1・2年生の部  12名(うち欠場1名)
男子小学生の部  9名
女子中学生3年生〜高校3年生の部 16名
女子中学1・2年生の部  10名
女子小学生の部  14名(うち欠場1名)
天候/雨

コロナ禍で昨年は中止となった三重県ジュニアゴルフ選手権競技が、今年は感染対策を万全に行いつつ開催された。朝から終日の雨となり、気温も低かったが、小学生から高校生までの79選手は全力を尽くした。
男子、女子ともに中学3年生〜高校3年生の部、中学1・2年生の部、小学生の部の全6部門の競技が終了し、表彰式は15時から行われた。例年の表彰式は、参加選手全員が会場に集まり、入賞者を祝っていたが、今年は三密にならないよう優勝者だけを表彰することとした。

★男子中学3年生〜高校3年生の部


国体の少年男子代表候補者選考を兼ねた部門だけに、1打の差が勝敗を分けた。優勝は、津田学園高3年の阿部選手で、2バーディ2ボギー、「ショットもパットも程々の出来だったけど、勝てて嬉しい」。
これまでの1年間のトレセンのポイントと対外競技のポイント、さらに今日の成績を加味して、5選手(阿部謙成、牧野祥大、石垣珠侑、石垣敢大、橋本拓英)が今後、改めて選考会に挑む。
◆成績◆ ・・・敬称略
優勝 阿部謙成(津田学園高)  72=36、36
2位 牧野祥大(いなべ総合高) 73=37、36
3位 石垣珠侑(メリノール学院高) 74=39、35
●インタビュー●

優勝
「ドライバーが好調でした」
阿部謙成(けんじょう)選手(津田学園高3年)  72=36、36

写真右が阿部選手、左は石垣敢大選手
前半後半ともに1バーディ1ボギーずつ。バーディは4番(180yd、Par3)で20メートルをしっかりラインを読んで沈め、さらに18番(564yd、Par5)で50ヤードの第3打を2メートルにつけた。「今日はドライバーが良かった。フェアウェイに行きました。ショットは半分良くて半分悪くて、パットが思ったより入りました」と振り返った。県ジュニアは初めての参加で優勝を手にした高校3年の阿部選手は、ゴルフを始めたのが中1の時。名古屋市の中学校だったが、ゴルフ部のある津田学園に進学。毎日、名古屋から通学している。今はキャプテンも務め、トレセンポイントも1位と急成長した。飛距離は300ヤードだが、「もう少し伸ばしたい」と目を輝かせた。177cm。
 写真(左から)橋本拓英選手、牧野祥大選手、石垣珠侑選手
2位
牧野祥大選手(いなべ総合高) 73=37、36 

「2番でO Bを打ってしまったけど、前半はそれだけ。後半にバーディが2つ取れて良かったです。ショットも悪くなく、パーオンしていたので、この雨の中、まずまずでホールアウトできたと思います」。
3位
石垣珠侑選手(メリノール学院高) 74=39、35

「前半無理してOBを打ってしまった。前半ズルズル行ったので、後半は気持ち入れ替えたつもりでしたが、後半もバーディパットが決めきれなくて、思うようにはいかなかった」。

★女子中学生3年生〜高校3年生の部

この部門を制したのは、現在トレセンポイントで1位となっている津田学園高2年の稲葉選手だった。「ショットが思うようにいかなかったけど、パターでカバーできた」と振り返った。稲葉選手と2位の亀井選手はともに「雨は好きです!」と、びっくり発言。雨予報と聞いただけでプレーをキャンセルしてしまう大人たちとは違います!!
◆成績◆ ・・・敬称略
優勝 稲葉千乃(津田学園高)  73=35、38
2位 亀井さくら(メリノール学院高) 75=38、37
3位 打田妃菜(津田学園高) 77=36、41
●インタビュー●

優勝
稲葉千乃選手(津田学園高2年)  73=35、38


「ショットが思うようにいかなかったけれど、パットでカバーできていたので、パターでスコアを作ったかなと思う」と稲葉選手。唯一のバーディは最終9番(531yd、Par5)。「第3打を得意な距離に残すようにした」と、残り135ydを8番アイアンで放った第3打はピンの横に落ちて奥1メートル弱へ。それを沈めた。ボギーは10番(506yd、Par5)と14番(363yd、Par4)の2つ。「いつもはティーショットでスコアメイクするゴルフなんですが、今日はうまくいかず、落としたいところに落とせていたら、バーディがもっと取れたかもしれないので残念でした」。
稲葉選手は現在、三重県のトレセンを含めポイントランキングで1位。これまでの県ジュニアでは2位止まりで優勝は初めてだが、高校生になり、着実に力をつけてきた選手の1人だ。「雨のゴルフは好きです。転がりがないけど、グリーンも止まるので・・・」。雨を敬遠したがる大人たちとは真逆の発想。そういえば、プロ選手もよく雨の方が風の日より良いと言っていたことを思い出した。飛距離230ヤード。得意クラブはアイアン。今年の国体女子の部の三重県代表に大きく近づいた。
★稲葉選手は、5月14日に開催された三重県女子オープンで、見事にアマチュアでの総合優勝を果たした。
2位
「雨の日は大好き。気分良く回れました」
亀井さくら選手(メリノール学院高2年) 75=38、37


前半のインは1バーディ2ボギー、後半は2ボギーだった。「雨が好きなんです。雨だとモチベーションが上がるというか、今日は自分の日かなあと思って、気分良く会場にも来られました。もともとショットがあまり飛ばなくてパーオン率が低いんですが、今日は8ホール乗りました。特にロングパットの距離感がめっちゃ合ってました。お先に、って言えるくらい近かった。でもショートパットを外しているから、入っていたらもう少しスコアが良くなったかなと思います」とニコニコ。
メリノール学院には中学から入っていて、当初はゴルフ部がなかったため、中2の時から学校にかけ合い、ついに中3の時に高校生も交えたゴルフ部を創部したと言う。まだ3年目というゴルフ部だが、今では井上優プロがコーチを務め、多くの部員が活躍している。それも、亀井選手の行動力と熱意があったからこそなのだ。

★男子中学1・2年生の部

◆成績◆ ・・・敬称略
優勝 吉川奏風(名張市北中) 72=34、38
2位 北浦大暉(菰野中)  78=37、41
3位 石垣龍之介(鈴鹿市白子中) 81=40、40
●インタビュー●

優勝
吉川奏風(かなた)選手(名張市北中2年) 72=34、38


実に5バーディを奪取した吉川選手。前半のバーディは1メートルから3メートルと近い3つと、20ヤードのチップインが1つ。後半は10番で5メートルが’決まった。「今日はだいたいパーオンできました。ショットが良かったので、近くについたし、パットも入った」と吉川選手。
ゴルフは小学3年生から名張サウスCCで、父親に連れて行ってもらい練習した。県ジュニアには小学生の頃から出ていたが、昨年はコロナ禍で試合がなく、中学生の部は初めてとなった吉川選手は、「全国大会に出たい」と抱負を語った。

★女子中学1・2年生の部

共に中学2年の井上選手と吉川選手は同スコアでホールアウトしたが、マッチングスコアカード方式により井上選手が優勝となった。
◆成績◆ ・・・敬称略
優勝 井上姫花(メリノール学院中)  79=39、40
2位 吉川凛(津市南が丘中)   79=37、42
3位 平山心暖(鈴鹿市白子中)  81=40、41
●インタビュー●

 写真(左から)井上選手、吉川選手
優勝
井上姫花(ひな)選手(メリノール学院中2年)  79=39、40

前半の11番(152yd、Par3)で5メートルのバーディパットが決まった。ボギーが7つだった。「今日はドライバーがまっすぐ飛ん打のが良かった。実は新しいクラブに変えたばかりなんです。それがちゃんと当たったからホッとした。ダブルボギーがなかったことも良かった」と嬉しそうな井上選手。「私、話すのが上手じゃないから、一緒にいて」と吉川選手も一緒にインタビュー。2人は同スコアだったが、真ッチングスコアカードで井上選手が優勝となったのだ。
2位
吉川凛選手(津市南が丘中2年)   79=37、42

優勝の井上選手と同組で回った吉川選手。後半の7番(362yd、Par4)で15ヤードを58度でチップインバーディとしたが、前半の17番(331yd、Par4_)でのダブルボギーが響いて、惜しくも2位となった。「私もウッドを変えたばかり。シャフトを硬くしたんですが、まだよく使えなかった」。吉川選手と井上選手はともに中学2年、小さい頃から試合でも一緒になり、とても仲良し。お互い、中学は違うが、今は、ともに井上プロにゴルフを教えてもらっている。
3位
平山心暖選手(鈴鹿市白子中)  81=40、41

「アプローチの練習をたくさんしてきて、それが思ったようにできました。パットが入らなかったので、ボギーも増えてしまいました。3パットがなかったのは良かった」。

★男子小学生の部 

◆成績◆ ・・・敬称略
優勝 岡田健太郎(津市安東小)  73=36、37
2位 吉川夏優(名張市すずらん台小)  80=40、40
3位 橋本英知(津市南が丘小)  81=42、40
●インタビュー●

優勝
岡田健太郎選手(津市安東小6年)  73=36、37


前半のアウト9ホールは全てパーとし、後半は1バーディ2ボギーでホールアウトした。「前半はアプローチで凌いで、パッティングが良かった。後半はショットが良くなってきた代わりに3パットもあってもったいなかった。練習ラウンドも73で、西コースが34だったので得意だと思っていたけど、今日は違ってました」。2歳から庭先でおもちゃのクラブで遊んでいたという岡田選手が本気になってゴルフを始めたのが6歳の時。シングルだった父親について練習場へ。青山高原ジュニアに所属し、練習を積んでいるが、この春開催された三重県オープン予選で、道道の通過を果たした。過去に、小学生で三重県オープンに出場し、現在、欧州ツアーを転戦し活躍している川村昌弘プロは憧れの人。「サインをもらいました。川村選手のように海外で活躍する選手になりたいです」。

★女子小学生の部

2位と3位はマッチングスコアカードにより決定された。
◆成績◆ ・・・敬称略
優勝 森紫月(鈴鹿市玉垣小)  87=44、43
2位 木下陽菜子(津市成美小) 90=45、45
3位 米谷優萌捺(鈴鹿市長太小) 90=45、45
●インタビュー●

優勝
森紫月(しづき)選手(鈴鹿市玉垣小6年)  87=44、43


「今日は80くらいで回りたかったので、ちょっとダメだった。バンカーにもたくさん入ってしまい、難しかった。ダブルボギーも3つあったし。でも、5Wやユーティリティーはミスもあったけど、いつもより良かった」とプレーを丁寧に振り返った森選手。残念そうだったが、スタートホールの10番では2メートルにつけて、バーディパットを沈めている。
ちなみに、今年の県男子アマで優勝した虹陽選手の妹である。