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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技インタビュー<県女子OP/近鉄賢島CC>

2022/06/03(Fri) 12:55:44
第16回三重県女子オープンゴルフ選手権競技
2022年5月13日(金)
会場/近鉄賢島カンツリークラブ
プロの部・一般の部 6378yd Par72
シニアの部 5753yd Par72
参加人数/
プロの部 9名(うち欠場1名)
一般の部 22名(うち欠場2名)
シニアの部 32名(うち欠場3名)
天候/雨

2アンダーで荒武飛名プロ(岐阜)が初の総合優勝

 一般の部は稲葉千乃選手(津田学園高)

 シニアの部は吉川美香選手(松阪) 日本スポーツマスターズ代表3選手が決定


心配されていた大雨はなかったが、プリファードライとバンカー内の流水跡に関するローカルルールが採用されて行われた今年の三重県女子オープン。近鉄賢島カンツリークラブは砲台グリーンのホールが多く、選手たちには距離を感じるプレーとなった。

競技は、総合の部、一般の部、シニアの部で競われ、シニアは今秋の日本スポーツマスターズ岩手大会の兼代表選手選考を兼ねた。今大会は、他の試合と重なったことで女子プロの参加が例年に比べてかなり少なかったのが残念だった。
その結果、総合優勝は、2アンダー70をマークした荒武飛名プロ(岐阜)、一般の部は1アンダー71の稲葉千乃選手(津田学園高3年)、シニアの部は79の吉川美香選手(松阪)がそれぞれ優勝。シニアの部は、吉川選手の他、83をマークした市村和枝選手(ローモンド)と中西以穂選手(伊勢)の上位3人が今秋の日本スポーツマスターズ三重県女子代表に選出された。

<総合の部>

最終組で回った荒武飛名プロが2アンダーでホールアウトし、初の総合優勝。第1組で1アンダー・71をマークした寺田紅蘭プロが2位タイ。また、荒武プロと同組だった稲葉千乃選手は昨年度の女子オープン覇者で、アマチュアながら2連覇を狙っていたが、惜しくも1打足らなかった。
優勝
「クラブを総替えして3ヶ月。成果が形になって嬉しい!!」
荒武飛名プロ(岐阜) 70=33、37

前半は4番、7番、9番でバーディ、後半は16番でボギーとした。「9番は9メートルが入りました。後半はノーボギーでいきたかったんですが、16番で第3打が乗らず、寄らずでボギー。そして最後の18番で左の林に入れてしまい、出すだけでしたが、3打目がピン左上について5メートルが入ってナイスパーが取れたのは良かったです」と振り返った荒武選手だが、実は朝からとても緊張していたのだとか。「なぜだか手が震える感じで、1番で15メートルのバーディパットが5メートルもショートして、必死で入れたんです。全体としてはショットがまずまず、パットが噛み合っていたかなと思います。嬉しいのは今年の2月にクラブを総変えした成果が出たこと。高校時代から使っていたクラブを重さを揃えるようにゴルフコンフォートでフィッティングしてもらいました。メーカーはバラバラです。1ヶ月ほどで慣れてスコアが平均5打上がってました。今はゴルフがとても楽しい」。賞金30万円を手にし、「すごく助かります。この試合を選んで良かったです」。
三重県女子オープンは今回が初参加だった。優勝は中日杯学生を獲っているがプロでは初。荒武選手は愛知県の聖霊高から中部学院大に進学、2020年の春に卒業した。プロテストは2回受けたがまだ合格していない。現在は岐阜CCで練習生としてキャディーのアルバイトなどをしている。
2位タイ
寺田紅蘭プロ(青山高原) 71=36、35

アウトスタートの第1組でティーオフした寺田プロは前半を1バーディ、1ボギーで折り返すと後半の10番、11番を連続バーディで2アンダーに伸ばした。しかし、15番で1ヤードのパーパットを外してしまいボギーとして1アンダーでフィニッシュした。「今日はほとんどパーオンしていました。思ったよりも曲がらなかったのが良かったです。実はドライバーがずっと不安だったので、今朝、キャロウェイからピンに変えて回りました。ラフに入れたくなくて、安定を選んでそうしたんですが、実際曲がらなかった」といいゴルフができたようだった。三重高校を卒業して5年目の22歳。現在は青山高原CCでアルバイトをしながら、今年こそとプロ合格を目指している。

<一般の部>

優勝の稲葉千乃選手は昨年に次ぐ連覇。2位には1オーバー73の山本瑠奈選手、3位は76で卯月愛湖選手と柳瀬妃七子選手が並んだが、マッチングスコアカードにより卯月選手が3位入賞となった。上位3人はいずれも津田学園高だった。一般の部はアウトからのスタート。

左から、山本選手。稲葉選手、卯月選手
優勝
稲葉千乃選手(津田学園高)  71=37、34

前半を1バーディ、2ボギーの1オーバーとし、首位の荒武プロとは4打差がついた。後半に入り、10番で6メートルのバーディパットをを決めると、13番では3メートルのバーディパットを沈めた。「前半もいいところにつけていたけれど外してました。4打差がついたので、後半はバーディを取るしかないなあと思いました。そしたら、最初に長めのが入って少し波に乗れた。惜しかったのは17番のショートです。1.5メートルにつきましたが入れられませんでした。総合優勝を狙っていたので、悔しいです」と稲葉選手。昨年、アマチュアで見事に総合優勝を決めただけに連覇を逃し、本当に残念そうだった。稲葉選手は、前週の三重県ジュニア(中学3年〜高校3年女子の部)でも優勝。津田学園高3年。
2位
山本瑠奈選手(津田学園高)  73=36、37

前半は1バーディ、1ボギー、後半は1ボギーだった。「今日はドライバーがひどかった。フェアウェイに3回しかいかず、パーオンもできずで、リカバリーしながら耐えました」。
3位
卯月愛湖選手(津田学園高)  76=39、37

前半は3ボギー、後半は1バーディ、2ボギーだった。「ショットは全体に良かったけど、アプローチがしっかり寄らなかったのでバーディが取れませんでした」。

<シニアの部>

左から、市村選手、吉川選手、中西選手
シニアの部は全員がインからのスタートだった。50歳以上のシニア世代にとって、悪天候がスコアメイクに響いた。70台をマークしたのはは吉川選手ただ1人だった。市村選手と中西選手は同スコアだったが、マッチングスコアカードにより市村選手が2位となった。
優勝
吉川美香選手(松阪)  79=37、42

前半のインで6ボギーを叩いてしまったが、後半は最終9番での1ボギーで凌いだ。「前半はドライバーが曲がって、距離が残ってしまい、パーがひろえなかった。3パットもありました。流れが悪かったですね。後半になったらドライバーが当たるようになって、パーオン、2パットでパーが続きました。最後の9番は3打目が30ヤードだったけど奥まで転がってしまって寄せきれず、ボギーになっちゃいました」。吉川選手は知る人ぞ知る、三重県のトップアマである。待ち望んでいたシニアになった昨年、さっそく代表になったが大会が中止となった。今年が初めての日本スポーツマスターズ出場になる。松阪市内でパン屋さんを営む51歳。
2位
市村和枝選手(ローモンド) 83=43、40

「今日はショットが良かった。バンカーにいれることもなく、パーオンはしなかったけどうまくできました。ただ、前半も後半も同じですが、アプローチで寄せて入らず、が多かったですね。80台前半を目指してきたのでまずまずだったと思います」。市村選手はまさか自分が代表になるとはと驚いた様子だった。ゴルフ歴18年、シニアルーキーの50歳。
3位
中西以穂選手(伊勢)   83=38、45

前半を5ボギー、2ダブルボギーの45とした中西選手だったが、後半をこらえ、2ボギーの38でまとめた。「アウトが得意なので、インはとにかく静かにいこうと思いました。でも、苦手な雨で、いきなりの3連続ボギーで集中できなかった。それで、後半は少しでも集中しようと心がけたら、ほぼパーオンができました。下りの3メートルのバーディチャンスが3回ありましたがどれも寸止めで入らず、残念でした。去年もマッチングで落ちちゃったし、今回もそんな雰囲気ですね」とホールアウトした直後のインタビューでそう語っていたが、後続が伸びず、今年はしっかりと代表を手にした。伊勢市内で歯科医院を経営する歯科医、54歳。
会場フォト