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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技インタビュー<県シニアオープン/涼仙GC>

2022/09/03(Sat) 13:21:41

総合優勝は、沢田尚プロ(マーシフルハート)。

県オープンと県シニアオープン、MGA2冠達成。

アマ・ミッドシニアの部は、谷口真一選手(伊勢)。

アマ・シニアの部は、尾子高史選手(三重白山)。


第17回三重県シニアオープンゴルフ選手権競技
2022年8月26日(金)
会場/涼仙ゴルフ倶楽部 6976yd、Par72
参加人数/143名(うち欠場5名)
プロの部 48名(うち欠場2名)
シニアの部 43名(うち欠場1名)
ミッドシニアの部 52名(うち欠場2名)
天候/曇りのち晴れ
前日に落雷を伴う激しい雨が降った影響で、コースコンディションを整えるためにスタートを30分遅らせた今年の三重県シニアオープン。第1組のティーオフは午前8時。50歳以上のシニアプロとアマチュア選手がともに回り、総合優勝を目指した。アマチュアの部は50歳以上のシニアの部と、60歳以上のミッドシニアの部の表彰も行われた。
この日の涼仙ゴルフ倶楽部は蒸し暑く、風は穏やかとなったが、朝のうちは雲が多く、まだ凌ぎやすい天候だった。昼を過ぎると晴れ間も出て、選手たちは熱中症対策をしながら戦い抜いた。
総合優勝は54歳の沢田尚プロ(マーシフルハート)が6バーディ、ノーボギーの66をマークし、2位に3打差をつけて初優勝、賞金50万円を獲得した。沢田プロは、2001年に三重県オープンで優勝しており、このシニアオープンの優勝でMGA主催競技の2冠を達成した。
また、アマチュアの部は、ミッドシニアの部は65歳の谷口真一選手(伊勢)、シニアの部は50歳のルーキー・尾子高史選手(三重白山)がそれぞれ初優勝した。
◆総合の部◆

前日の大雨の影響で、スタートを30分遅らせた今大会だったが、競技は順調に進行した。前半を終えた時点で、沢田尚選手(マーシフルハート)が4アンダーで首位で折り返した。続いたのが浅井康弘選手(インペリアルウィング)で3アンダー。さらに2アンダーで山田又吉選手(白山すぎのこ温泉)と、アマチュアの尾子高史選手(三重白山)の2人が続いた。午後1時過ぎ、第1組がホールアウト。次々に選手がホールアウトする中、最初のアンダーパーは、70ストロークで大薮高正選手(フリー)だった。そして、インスタートの三木由人選手(フリー)が69をマークし首位に立ったが、直後に、前半を4アンダーで折り返した沢田選手が後半も2アンダーとし、6アンダーの66でホールアウトし、首位に立ち、そのまま逃げ切った。
総合優勝
県シニアオープンと県オープンの2冠達成
沢田尚プロ(マーシフルハート) 66=32、34

前半のアウトで3番、5番、8番、9番と4バーディを奪って折り返した。後半じゃ16番までパーセーブ、上がりの17番、18番で連続バーディを沈めた。6バーデイ、ノーボギーのゴルフを展開、2位に3打差をつけ快勝した沢田選手は54歳。賞金50万円を獲得した。「今日はティーショットが曲がらなかったのが良かったかな。バーディパットは長くて4メートルほどでしたが、危なかったのは12番のショートで3メートル、15番のミドルで20ヤードからのアプローチが2メートル残ってしまった。あの2つのパーパットが入ってくれたのは大きかった」と納得の内容だった。沢田選手は三重県オープン(2001年スリーレイクス大会)で優勝しており、今大会の優勝でMGA主催競技2冠となった。今年はシニアレギュラーツアーにはあまり参戦できていないが、先日、日本シニアオープンの最終予選を通過している。
2位
三木由人プロ(フリー)  69=33、36

インからスタートし、前半はスコアカード通りのオールパーだった。後半、2番(403yd、パー4)で残り124ヤードの第2打が直接カップインしてイーグルを奪取、その後、7番(180yd、パー3)で2.5メートルのバーディを決めた。「前半はピンに絡むことができなくて、2パットばかりでした。後半もラッキーなイーグルがあったけど、バーディチャンスは少なかった」と3アンダーにも内容は満足とはいかない様子だった。三木選手は、昨年の中部シニアオープンでプレーオフを制し優勝している。52歳。
◆アマチュアの部◆
◆ミッドシニアの部◆

60歳以上のミッドシニアの選手たちの中には、7000ヤード弱という今回の距離は、やや長めに感じた選手も多かった。そんな中、最初に好スコアをマークしてきたのが山口公彦選手(伊勢)だった。その後、1打上回る75ストロークをマークしたのが中村隆志選手(名松)、さらに同じく75に、東川宗雄選手(四日市の里)、谷口真一選手(伊勢)、辻一也選手(藤原)が立て続けに並び、4人によるマッチングが行われた。その結果、優勝は谷口選手、2位に東川選手、3位に辻選手が入った。
優勝
谷口真一選手(伊勢) 75=37、38

インからスタートし、2バーディ、1ボギー、1ダブルボギーだった。「バーディのうちの一つは4番のショートでしたが、10メートルの下のパットが入りました。同組のプロと一緒にリズムよく、波なく気楽に回れたのが良かったと思います。三重県シニアオープンは50代の時にも優勝しているので、60代でも優勝できたのはとても嬉しいですね」と笑った谷口選手は65歳。9月1〜2日にここ涼仙GCで開催された中部ミッドシニアではルーキー出場、「中部ミッドシニアの練習も兼ねてきました。日本に行きたいですね」と語っていた山口選手だが、残念ながら今年の日本行きは叶わなかった。御浜町の歯科医、65歳。
2位
東川宗雄選手(四日市の里) 75=37、38

「ノーバーディで、ボギーが3つでした。取り損ねたバーディも4つありましたけど、全体としてそつなく回れたと思います」と振り返った東川選手は63歳。試合の中身もさることながら、ゴルフをまたがんばれている自分が楽しくて仕方ないといった雰囲気。というのも、30代後半にゴルフを始め、40代にはクラブチャンピオンも獲得した東川選手だったが、対外競技にはあまり興味が持てなかったのだとか。ところが、ある時、「60歳になってゴルフがもっと上手くなっていたらかっこいいだろうな」と思い、再び練習に熱を入れ始めたところ、本当に60歳を過ぎてからハンディキャップをゼロにする事ができたのだ。対外競技も初めの頃は知り合いもいなくてアウェイ感があったというが、続けていくうちに少しずつ仲間も増えてきた。まさに、素晴らしきかな、ゴルフ、である。
3
辻一也選手(藤原)  75=37、38

「前半17番で第1打を左の林に入れて打てずアンプレヤブルしてダブルボギー、後半は7番でよらず入らずのボギーでした。バーディはひとつも取れなかった」と残念そうだった辻選手。マッチングで3位となった。ミッドシニアルーキーの60歳。
4位
中村隆志選手(名松)  75=32、43

マッチングスコアカード方式で惜しくも入賞を逃した中村選手。「インからのスタートで、前半はバンカーに入れたり、ダブルボギーもあってうまくいきませんでした。それで、後半は、プロの歩き方や間の取り方、リズムを真似するようにしたんです。そうしたら、急に良くなってきて、全ホールでパーオン、バーディが4つも取れました」と、前半と後半で内容が全く変わったと嬉しそうだった。60歳のミッドシニアルーキーの中村選手は、ゴルフ歴は30年ほどだが、シニアオープンは初めての出場。しかも実は病気療養中だと言う。「大腸癌の手術を去年10月と今年2月にしました。でもゴルフがしたくて、3月に復帰。試合に出ることを励みに練習してきました!!」。
◆シニアの部◆

50歳以上のシニアの部は、アウトスタートの尾子高史選手(三重白山)が2アンダー70でホールアウトし首位に立つと、最後までこのスコアを上回る選手が現れなかった。イン最終組の阪野智久選手(ライオンズ)が74でホールアウトし、2位に入った。
優勝
尾子高史選手(三重白山) 70=33、37

アマチュアの部でただ1人、アンダーパーをマークした尾子選手。アウトスタートで、5バーディ、3ボギーだった。「今日は、パッティングが良くて、10メートル以上のバーディパットが2つ入りました。逆に短いのを外してますけどね。前半は11パットでした。同組だった井上プロに引っ張ってもらい、感謝です」と嬉しそう。シニアデビューの50歳。飛距離は240〜250ヤード。
そして、同組の井上優選手(SATO PIG FARM)は、2アンダー70と尾子選手と同スコアでホールアウト。「先に長いパットをサクサク決められてしまいました。3バーディ、1ボギーで、もう少しうまく回りたかったですね」。
(写真、左が尾子選手、右が井上プロ)
2位
阪野智久選手(ライオンズ) 74=36、38

前半のインで2つ、後半は3つの計5バーディを奪うも、5ボギー、1ダブルボギーもあり、2オーバーフィニッシュ。「たくさんバーディが取れました。久々にアイアンが良くて、終始安定していました。ボギーのうち3パットが3回、ダブルボギーは3番で池に入れました。夏男だと思っていて、今年は中部ミッドアマ予選でも頑張りたいです」。笑顔満面で話してくれた阪野選手は、今年50歳のルーキー。
3位
田中賢吾選手(三重白山) 75=39、36

インからのスタートで、前半は1バーディ、1ボギーで折り返したが、後半は3ボギーだった。「前半はショットも良くて、ほぼパーオンし、17番で長い6メートルのバーディパットが入りました。でも、後半になったらアイアンが徐々に悪くなってしまい、手前のバンカーにつかまったりしてボギーになりました。それでも、スコア的にはまずまずでうまく回れたなと思います」と田中選手。昨年、この涼仙GCでおこなわれた三重県オープンの初日も好スコアをマークしており、相性の良いコース。「ここは広いし、嫌いじゃないです(笑)」。