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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技インタビュー<三重県女子OP/スリーレイクスCC>

2023/06/03(Sat) 18:45:19
第17回三重県女子オープンゴルフ選手権競技
2023年5月10日(水)
会場/スリーレイクスカントリークラブ
★賞金総額 120万円、優勝金額 40万円
距離/プロの部・一般の部  6210yd Par72
シニアの部  5811yd Par72
参加人数/プロ20名、一般の部25名、シニアの部39名(うち欠場2名)
天候/晴れ

総合の部は、研修生・上堂薗伽純選手(日本ライン)

ベストアマは、吉水里帆選手(CGRAゴルフコンフォート)

シニアの部は、多賀章子選手(グリーンヒル関)。

日本スポーツマスターズ三重県代表、決定!!



三重県女子オープンゴルフ選手権競技は朝から青空が広がったスリーレイクスカントリークラブで開催された。気温は夏日さながらに上昇した一方で、風も徐々に強く吹き始めた。スティンプ10、コンパクション24のコンディションと、スリーレイクスCCの難度の高いコースレイアウト、そして、風の影響と選手たちはスコアメイクに苦しんだようだった。

★総合の部


三重県女子オープンでは過去に総合優勝をアマチュアが獲得したこともあり、アマチュア選手がしばらく首位に立った時は今大会もかと会場が沸いた。76でホールアウトした中学3年生の信藤希選手(津市朝陽中)と吉水里帆選手(CGRAゴルフコンフォート)の2人がリーダーボートの一番上に並んだのだ。だが、このスコアを2打上回ってホールアウトしたのが、研修生の27歳・上堂薗伽純選手(日本ライン)で、4バーディ、6ボギーの2オーバー74。結局、このスコアが優勝スコアとなり、上堂薗選手は優勝賞金40万円を獲得した。
また、プロフェッショナルの部の特別賞として、45歳以上の選手に対し、1位10万円から5位1万円までの賞金が贈られた。
優勝    P上堂薗伽純選手(日本ライン) 74=35、39
一般の部  吉水里帆選手(CGRAゴルフコンフォート) 76=37、39
<インタビュー>
総合の部優勝
「プロを諦めきれずに頑張ってます。嬉しい!!」
上堂薗伽純選手(日本ライン) 74=35、39


研修生の上堂薗選手が4バーデイ、6ボギーの2オーバーで初優勝を飾り、賞金40万円を手にした。「前半の1番、4番でボギーが先行しましたが、6番から3連続でバーディが取れました。それで、後半も頑張ろうと思ったんですが、11番、12番、14番、16番と3パットやアプローチミスでボギーが続いてしまいました。耐えなきゃ、と最後の18番は頑張りました。残り80ヤードを50度で2メートルにつけバーディ、狙って取れたのが嬉しい」と優勝を喜んだ。「風の中でティーショットはフェアウェイを外さず、グリーンを捉えることができたことが良かった」と、得意なドライバーは230ヤードほどの上堂薗選手は、この三重県女子オープンには何度も出場している。過去最高位は2年前の三重CC大会のプロ2位(総合6位)だ。今年から所属を日本ラインに移したのも、「どうしてもプロへの道を諦められなかったから」だ。「昨年のプロテスト最終で3打足らずで落ちました。悔しくて、諦めきれず、頑張ることにしました。難しいスリーレイクスで優勝できて本当に嬉しいです。今年こそ受かります!!」愛知県の栄徳高卒の27歳。

★一般の部


信藤選手(津市朝陽中3年)と吉水里帆選手(CGRAゴルフコンフォート)が76をマークした。
そして、マッチングスコアカード方式により、吉水選手が一般の部の優勝者となった。
優勝
吉水里帆選手(CGRAゴルフコンフォート) 76=37、39


初出場で初優勝を手にした吉水選手は、アウトからスタートし、前半2番で1.5メートルの下りライン、後半11番で2メートルを沈めて2つのバーディを奪った。「前半は良かったのですが、後半になって風が強くなってきたこともあり、池に入れたり、アプローチミスでダブルボギーもありました。ただ、今日はパッテイングが良くて3パットがなかった。パープレーを目指していたので、ちょっと残念です」。振り返りの話も、ふわりとした口調で、なんだか調子抜けするほど。とてもプロを目指しているとは思えない雰囲気だ。というのも、高校を卒業し3年目の21歳となった吉水選手は、実はこれまでにプロテストを4回受けている。だが、研修生にはならず、アマチュアとして練習を続け、今年もテストを受ける予定なのだ。「21歳になったし、自立のため研修生になることも考えています」と今後を教えてくれた。
2位
信藤希選手(津市朝陽中3年) 76=36、40

前週に行われた三重県ジュニア(中学3年〜高校3年の部)で3位になり、「積み重ねが大事だから女子オープンで結果を出したい」と言っていた信藤選手だったが、堂々の1位タイのスコアでホールアウト。マッチングスコアカードにより2位入賞となったが、今年度の国体女子の代表に大いに近づいたのではないだろうか。
前半を1バーディ、1ボギーのイーブンで折り返すと、後半は12番でピン上から3パットのボギー、続く13番で12ヤードをチップインバーディとして見事にバウンスバック。好調に進めたが、「15番で1メートルのバーデジパットを外してしまい、そこから悪くなった」と、16番でダブルボギー、17番でもボギーとスコアを落とした。「悪くなった時に、気持ちを切り替えることができなかったこと。風とグリーンの対応力がなかったこと」と、中学3年生はこの日の課題をしっかりと言葉にした。
3位
平山心暖選手(鈴鹿市白子中3年) 77=38、39


首位と1打差の3位となった平山選手は、「3位入賞は嬉しかったけど、優勝したかったので悔しい思いが残りました。今回の悪かったところを改善し、次回に生かします。頑張ります」と更なるステップアップを見据えた。

★シニアの部 (5811yd、Par72)


インからスタートした50歳以上のシニアの部は、今年の日本スポーツマスターズ三重県女子代表の選考会を兼ねた。難しいグリーン周りに多くの選手がスコアを崩す中、75をマークしたのが多賀章子選手(グリーンヒル関)と吉川美香選手(松阪)の2人だった。優勝はマッチングスコアカード方式で多賀選手に決まった。

多賀章子選手(グリーンヒル関) 75=38、37


シニアの部の最終組でホールアウトしたシニアルーキーの多賀選手が75をマークし、初優勝した。「久しぶりの試合で、出だしの3〜4ホールで緊張した」と言う多賀選手は、11番から3連続でボギーを打ったが、14番で奥からの難しい4メートルのパーパットが入ったことで、落ち着きを取り戻した。15番、18番、1番でバーディも奪取した。
実に競技は3年ぶりの出場だった。その間、コロナ禍で自身も感染したり、左肩を損傷したりと思うようにゴルフができない時期が続いたという。中部女子ミッドや日本女子ミッドの上位常連だった多賀選手は、今回の試合でシニアルーキーとなった。そして、今大会の結果、三重県の女子シニア代表は、多賀選手、吉川選手、栗原選手と試合経験も豊富な実力派の3人となった。
2位
吉川美香選手(松阪) 75=37、38


多賀選手と同じ75をマークした吉川選手だったが、マッチングスコアカード方式により2位となった。「グリーンが難しい、なんてものじゃなかったよ。乗っても、そろそろと寄せながら入ればラッキーって感じ。今日は、メンバーが皆パットの上手い人だったし、私の前で打ってくれる人もいたので、参考になるパッティングが多かった」と吉川選手。3バーディのうち2つはショートホールだった。中部のトップアマとして日本女子ミッドをはじめ全国区の活躍をしてきた吉川選手だが、シニアになってからはコロナ禍で大会が中止となるなど、出場機会には恵まれなかった。日本スポーツマスターズは、ようやく大会が開催された昨年に続き、2回目の出場となる。
3位
宮下奈美選手(フォレスト芸濃) 80=39、41


「必死でした」と開口一番、その後「お米券をめざしてきたから」と笑った。3ボギー、1ダブルボギーの41で折り返した宮下選手は、後半のアウトで出だしをボギーとするも、2番で2メートル弱、6番では3メートルと2つのバーディを奪った。「最後の9番でエイッと思って打ったセカンドがグリーン横まで行ったのに、そこからのアプローチが大きすぎて、ダブルボギーになっちゃったけどね。でも、全体を通せば、上出来です!!」とにこやか。入賞してお米券をゲットできたら今日は良し、という想いは叶った宮下選手。住まいが名古屋市のため、日本スポーツマスターズの三重県代表は、4位の栗原選手が獲得した。
4位
栗原悦子選手(伊勢大鷲) 82=42、40


三重県女子シニアの実力者、栗原選手はシニアの部の第2組でスタートした。「グリーンに乗っても全部オーバーしてしまって、上からのアプローチは寄らないし、ダメでした。11番のショートでワンバウンドしてピンの根本にあたるナイスショットだったけど、バーディパットが決まらずパーでした。あれが入っていたら、またリズムが変わったかもしれないかな、とは思うけど」と思いの外のスコアにがっくりした様子だった。昨年の大会で、4位に入り、代表を逃していた栗原選手は、「今年も落ちるかな」と心配していたが、ラッキーにも繰り上げ当選。2年前には代表になりながら、全国大会が中止になっている。今年こそ三重県代表として、存分に活躍してきてくださいネ!!
●なお、日本スポーツマスターズ(女子の部)の今年度の代表選手は、次の3名に決定した。
多賀章子選手(グリーンヒル関)
吉川美香選手(松阪)
栗原悦子選手(伊勢大鷲)
※日本スポーツマスターズ2023福井大会・ゴルフ競技は9月6〜8日(水〜金)に、
男子/敦賀国際ゴルフ倶楽部、女子/わかさカントリー倶楽部で開催される。