総支配人　別所卓さんにお聞きしました。

三重フェニックスの開場は1998年（平成10年）11月。ココパリゾートクラブの中で、三重白山、白山ヴィレッジに次いで、３番目に造られた18ホールです。コースもハウスも、より使いやすく便利に美しくを目指して仕上げられました。コース設計は、三重白山と白山ヴィレッジを手がけた鈴木正一氏に師事した設計家、中村亨治氏です。
三重フェニックスを造るにあたり「九州の山一つこうて（買って）きた」と先代社長は話しておられましたが、ヤシの木2000本を植栽しています。開場当時から20年経っていますが、景観はほとんど変わっていません。というのも、ヤシの木は成長が遅いというか、あまり大きくならないんですね。幹は太くなったようにも見えますが、ハワイアンテイストのリゾートコースという印象が変わらず続いているのも、ヤシならではでしょうね。
コースはほとんどのホールでティーイングエリアからグリーンが望めます。フェアウェイは広く、フラット、しかもOBが少ないので、ドライバーは思い切り飛ばせます。のびのびとプレーできるため、スコア短縮にもつながります。

南国にいるかのようなリゾート感覚のゴルフをさらに楽しくしてくれるのが、2人用カートです。フェニックスでは現在40台の2人用カートを用意しており、一年中、フェアウェイへの乗り入れが可能です。そのお陰か、ご夫婦やカップルの来場は年々増えていますし、何より、プレー時間がとても早くなりました。ただ、雨の日や、その翌日で芝がぬかるんでいたりする日は、安全を考慮して、乗り入れ不可とさせていただいています。

来場されるプレーヤーの多くは、地元の津や松阪界隈ですが、ココパグループや三重県が力を入れているインバウンド誘致活動により、海外からのゴルファーも1割ほどを占めるようになってきました。今後は、名古屋方面からももっと来場していただきたいと、お得なプランを企画中です。そのひとつは、NEXCO中日本とのタイアップによる「早旅ドライブプラン」で、高速道路とゴルフプレーをセットにしたプランを来年には発表する予定です。長年の懸案だった高速道路の渋滞が新名神の開通で解消されていますから、ますます多方面から来場されることを願っています。

第52回日本女子オープンは10月3日（木）から4日間、姉妹コースの白山ヴィレッジゴルフコースで開催されます。すでに準備万端で競技開催を待つばかりですが、フェニックスとしても私を含め皆で大会を盛り上げるべくお手伝いをしていきます。今年、全英女子オープンで日本人2人目のメージャー優勝を飾った渋野日向子プロも参戦しますので、いつになく華やかで見応えのある大会になることでしょう。観戦チケットは当クラブでも販売していますが、近鉄の乗車券とセットになった観戦チケットもありますので、ご利用いただきたいと思います。

★レストランの人気の味わい
変わらぬ人気のカレーから、季節ごとに登場する新しいメニューまで、来場のたびに楽しみな美味を用意。

牛ヒレ＆牛ハラミのコンビステーキ膳〜サンチュ添え　　1850円
熱々の鉄板の上でジュージュー、肉の旨味は香りと音でも味わえます。

すだち蕎麦と鰻の巻き寿司　　1250円
すだちが全面に敷き詰められ、インスタ映えしそうなひと品。すだちの酸味が引き立つさっぱりとした汁も絶品。

ジャワ風ヒレカツカレー　　　1250円
開場以来変わらぬ人気の風味。フルーティな辛さが特徴。

1998年（平成9年）7月にココパリゾートクラブに入社。24歳でした。最初は三重白山で勤務、フェニックスが開場した際にオープニングスタッフとして着任しました。その後、グループ内のいろいろな場所で仕事をしましたが、2012年（平成24年）1月にフェニックスの支配人になり、今年で8年目になります。昨年からは、総支配人として三重白山にも関わるようになりました。37歳で支配人になった頃は、若手でしたが、8年経つともう中堅。同地区の支配人の中でも古い方になりましたね。
お客様と接することが好きですし、津・松阪のような激戦区でどう魅力的なゴルフ場が作っていけるかを考えることも楽しい。例えば、うちの場合、お客様がいくらなら来てくれるのかを考えるのですが、季節はもちろん1日の中でも時間帯で、結構細かく料金設定を変えているんですよ。そうして打ち出したものが受け入れられて、最近は来場者が徐々に増えています。ダメになってきたら、また変更を繰り返します。今年で45歳になりますが、ゴルフ場の仕事は天職なんじゃないかなあと思っています。

フェアウェイはフラットで広く、OBが少ない。それだけで、ティーイングエリアに立った時のプレッシャーは少ないので、思い切ってドライバーを振ることができるコースだ。グリーン周りも広く、多少のミスはリカバリーしやすいといえるが、グリーンは大きいため、パッティングでしっかりと決めたいもの。一方で、見通しが良い分、風の影響を受けやすい。

18H／Par72／Blue6818yd、White6132yd、Gold5630yd、Red5097yd）

★1番H（Par4／B401yd、W373yd、G341yd、R311yd）
広々としたスタートホール。フラットなフェアウェイは思い切った第1打を放ち、スタートしていこう。第2打でのグリーンオーバーに注意。

★2番H（Par3／B177yd、W139yd、G111yd、R111yd）
池越えのショートホール。風の影響を受けやすい。100ヤードで池を越えるので、距離感を大切に。

★3番H（Par4／B423yd、W355yd、G330yd、R295yd）
距離のあるミドルホール。クリークとバンカー群が左に見えるが、グリーンが正面に見えるので、そんなにハザードには感じない。右の山はOB。セカンドは少し大きめが良い。

★4番H（Par5／B547yd、W524yd、G496yd、R452yd）
左ドッグレッグのパー5。右側が大きく開けていて、斜面だが、ラフは短く刈ってあり、思い切ってドライバーが振れる。狙い目は白ティーから230ヤードにある吹き流し方向。2打目から打ち下ろしになる。近道せずに右サイドから確実に３オンしたい。

★6番H（Par4／B364yd、W329yd、G298yd、R270yd）
景観の良いミドルホール。距離が短い分、無理をしなければ、２オンチャンスが誰にでもある。
グリーンは２段で、アンジュレーションがあり、ピン位置と同じ段に乗せることが肝心。

★11番H（Par4／B347yd、W310yd、G293yd、R293yd）
18ホール中、唯一ひたすら上りのミドルホール。右手に見える岩場は、地盤をそのまま残している。距離は短いが、上りを考えたクラブ選択を。第2打はグリーンオーバーに注意。

★12番H（Par5／B490yd、W469yd、G447yd、R416yd）
左ドッグレッグのロングホール。飛距離に自信のある人は山裾を狙うと、2オンのチャンスはあるが、黄色の吹き流し方向を狙った方が確実にパーセーブできる。また、木の上をショートカットする場合は、キャリーで250ヤードは欲しい。

フェアウェイ右にある岩場は、この土地にあった地形そのままを生かしている。

★13番H（Par3／B180yd、W162yd、G136yd、R136yd）
打ち下ろしのショートホール。距離感の見せどころ。打ち下ろしの分はしっかりと計算したい。左はOBゾーンなので、狙いは右方面。

★16番H（Par4／B398yd、W366yd、G336yd、R299yd）
まっすぐなミドルホール。ティーイングエリアから右に見える池に注意だが、大きく曲がらない限りは大丈夫か！？

★18番H（Par5／B617yd、W539yd、G500yd、R465yd）
バックからは600ヤード越え、とても距離のあるロングホール。コースはやや左ドッグレッグ。思い切った第1打で、最終ホールを締めたい。第3打の正確性がポイント。ドラマが生まれやすいパー5だ。