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Mie Golf Mie Golf Association

三重県ゴルフ連盟

事務局だより

◆3eの日◆競技会場紹介/県民G決勝/伊勢CC

2020/10/03(Sat) 00:28:55
2020年度の県民ゴルフ決勝大会 会場紹介

神々が宿る地に、名匠井上誠一が手掛けた傑作

55年を経た円熟の18ホール

伊勢カントリークラブ

取締役総支配人
東山和千代さん
にお聞きしました

●開場は1965年(昭和40年)、名匠・井上誠一氏がこの地に惚れ込み、設計
伊勢カントリークラブは1965年(昭和40年)10月10日に、三重県では7番目のゴルフ場として開場しました。日本を代表する名匠・井上誠一氏が、27番目に手掛けたコースです。
伊勢志摩観光の玄関口であるこの地は、参宮国道沿い、後ろに神取山を控え、前面に穏やかな伊勢湾を見渡すことのできる緩やかな起伏の28万坪の丘陵地。井上氏はいくつかの候補の中からこの地を選び、着工前に「立地条件のすべてを満たした素晴らしい場所だ。コースは打ち上げ、打ち下ろし、尾根通り、谷通り、森のコース、池コース等応接に暇もないといった感じになりましょう」と期待を込めたといわれます。そして、その言葉の通り、各ホールは変化に富み、ゴルファーを飽きさせない18ホール になりました。当初は高麗芝とベント芝の2グリーンでスタートしました。現在はベント芝の2グリーンになっていますが、コースそのものは全く変わっていません。
井上誠一氏のショット
●難度が高く、戦略を要するコースレイアウト
井上氏の特徴とも言える曲線の美しさ、景観美を堪能いただける伊勢カントリークラブは、同時に、その難度の高さでも定評があります。コースレーティングは75.3、スロープレーティングは140の高難度です。各ホールが違った顔を持っていますし、丘陵地なのでグリーン面がうけています。ティーショットからのベストルートは絞られ、ランディングエリアの左右前後にはバンカーを設置、さらに2グリーンを囲むようにバンカーが待ち構えています。そのため、ベストルートを外したり、ミスショットをした時には、次のショットが難しくなるようなレイアウトになっています。また、砲台グリーンが多いのも特徴で、正確な距離感とショットの技術が求められます。各ホールともショットの落とし所が限られるので、ゴルファーの戦略性が問われる18ホール と言えるでしょう。
●これまで数々の公式競技を開催してきました
2つのグリーン(BとK)はどちらもメインとして使用できますが、公式競技では若干ですが距離の長いBグリーンを使用しています。
これまで開催した競技としては、古くは1975年に中部オープンを皮切りに三重県オープン、中部アマチュア、中部シニアオープン、三重県シニアオープン、中部インタークラブ などCGAやMGAの公式競技があります。そして最近では、昨年2019年7月にJGA主催の日本アマチュアを開催。中部出身の木村太一選手が優勝し、大いに盛り上がりました。また、昨年秋は中部ミッドアマチュア、LPGAクオリファイトーナメントを、今年3月にはPGA日本プロゴルフ選手権予選会を開催しています。
●私が赴任して4年間に、コースをいかに化粧できるかと考え、手を入れています
私が総支配人として赴任して、ちょうど4年になります。コースは今年で55年目を迎えて、木々は立派に成長し風格を漂わせるまでになりましたが、逆に密集してしまっているところもあります。例えば、クラブハウス2階のレストランからコースが見えにくくなっていたので、思い切って木の選定をしました。そのほか、ホール間のジョイント部分などもダイナミックに開放的に見える景観になるよう手を入れています。
また、今年に入って、10番ホールのティーイングエリアの後ろ側の裏山の2300坪に、つつじの丘を造成しました。5月には2300本の赤やピンクの花が見事に咲き、目を楽しませてくれましたが、残念ながら今年はコロナ禍の真っ只中で、多くの方に見ていただくことができませんでした。来年はぜひ多くの方に見ていただきたいですね。
コースのメンテナンスはいい手当てをしてあげることが最も大切だと感じています。今も、大会に向けて最高の状態に仕上げ、選手の皆さんに気持ちよくゴルフをしていただけるようコース管理をしていますので、どうぞご期待ください。
<レストランの美味>
クラブハウス2階にあるレストランからは、1番スタートホールを望める。メニューは定期的に変えられるが、秋のおすすめは、スタミナたっぷりの肉料理。軽めにしたい方は、変わらぬ人気のカレーうどんはいかが?
・鉄板牛ロースステーキ  1800円(税抜き)
柔らかな松坂牛ステーキに醤油ベースのソースをかけた贅沢な味わいです。午後からのスタミ
ナアップに!!
・四元豚の三種焼きと炊き込み“鉄板”ガーリックライス(スープ付)  1400円(税抜き)
鉄板に四元豚のソテーと野菜、炒飯を彩りよく盛りました。鉄板が熱いうちにトッピングのガーリックとコチジャンを炒飯に混ぜると風味倍増。ボリュームたっぷりのメニューです。

<コース紹介>

中村譲支配人に案内してもらいました。
「伊勢カントリーは、ホールごとに顔が違いますが、全体としては、やはり、ロングホールでスコアメイクするのが良いと思います。ミドルホールでは10番のスタートホールや17番のショートは案外スコアメイクしやすいかと。逆に難しいのは、アウトの7番ですね。これまでの競技の中でも勝負の分かれ目になっています。全ホールに言えるのですが、砲台グリーンの攻め方、正確性が大事になってくるので、鉄則は手前から、です。
大会のある11月は温暖でいい時ですが、風が吹くと難度も一気に上がりますので、まずは第1打の落とし所をチェックし、そして、第2打地点からグリーンまでの距離を把握できるよう、練習ラウンドで細かくチェックしてください」。
2グリーンのうち、今回の県民ゴルフ決勝大会では、Bグリーンを使用する予定。
18ホール Par72/BLACK7021yd、BLUE6457yd、WHITE6227yd、RED5691yd)
◆アウトコース◆
★1番H(Par4/BLA414yd、BLU393yd、W372yd、R372yd)
ストレートで距離がある、第2打からはやや打ち上げのミドルホール。花道から攻めるのが安全策。縁起の良い擬宝珠(ぎぼし)のティーマークが設置されている。


★2番H(Par4/BLA406yd、BLU371yd、W371yd、R315yd)
右ドッグレッグのミドルホール。ショートカットはするには250ヤードのキャリーが欲しい。飛距離自慢は鉄塔を狙って、思い切ってチャレンジを!! 第2打地点からは急な打ち上げとなる。グリーンは上から速い。
メンバーさんとキャディーの西さん

★3番H(Par5/BLA526yd、BLU499yd、W479yd、R404yd)
打ち下ろしのロングホール。フェアウェイが右傾斜しているので左目狙いが良い。赤ティーは前のほうにティーイングエリアがある。


★4番H(Par4/BLA430yd、BLU394yd、W368yd、R348yd)
まっすぐのミドルホール。フェアウェイは狭い。バンカーの右はOBとなるので要注意。第1打の狙い目は左の山裾だが、2打目が前下がりのライになることが多い。メインのBグリーンは3段の縦長になっている。

★5番H(Par3/BLA179yd、BLU162yd、W162yd、R148yd)
池越えのショートホール。手前に大きいバンカーが待ち受けているので、正確な距離感でグリーンを狙いたい。


★6番H(Par5/BLA510yd、BLU491yd、W459yd、R456yd)
豪快に打ちおろす、やや短めのロングホール。左ドッグレッグで、左サイドは池、右サイドはOB。第1打は正面の小さめの木の上を狙うのが、1番のショートカットになる。ちなみに、2019年の日本アマチュアゴルフ選手権競技の際は、パー4で設定された。


★7番H(Par4/BLA393yd、BLU358yd、W339yd、R339yd)
距離以上に難しさのあるミドルホール。2打目からは打ち下ろしになるが、グリーンは砲台。右側にあるBグリーンは右や奥に落とすと、グリーンの目もあり、ピンに寄せるのが厄介だ。手前の花道からが鉄則と言える。

★8番H(Par4/BLA393yd、BLU363yd、W341yd、R309yd)
ストレートなミドルホール。フェアウェイは左サイドの池に向かって傾斜しているので、第1打の狙い目は正面より右目となる。グリーンは右がBで砲台。


★9番H(Par3/BLA212yd、BLU159yd、W140yd、R140yd)
アウトの最終は池越えのショートホール。景観が美しい。グリーンはバンカーに囲まれている。風の影響を受けやすいので、番手や方向に注意して、攻略しよう。奥に行きすぎると寄せは難しい。


◆インコース◆
★10番H(Par4/BLA376yd、BLU357yd、W341yd、R314yd)
まっすぐで、打ち下ろしのミドルホール。右のクロスバンカーまでは220ヤード。第2打からはやや打ち上げていく。右がBグリーン。ティーイングエリアには擬宝珠(ぎぼし)のティーマークが設置されている。

★11番H(Par5/BLA562yd、BLU537yd、W508yd、R480yd)
やや左に曲がっていく打ち下ろしのロングホール。左のクロスバンカーは225ヤード、そのバンカー右がベストルートである。メインは右グリーン。オーバーは禁物。


★12番H(Par4/BLA448yd、BLU389yd、W359yd、R319yd)
左ドッグレッグのミドルホール。井上誠一氏らしい柔らかな曲線のレイアウトが特徴である。砲台グリーンなので、2打目は番手を一つあげるとよいが、奥からは難しいので手前からの攻めに徹したい。


★13番H(Par4/BLA377yd、BLU345yd、W345yd、R314yd)
右ドッグレッグの難しいミドルホール。ドライバーを持たないプレーヤーも多い。第1打は右の木を越えていくとうまくショートカットできるが、右すぎると落ちてしまうので注意が必要。


★14番H(Par3/BLA201yd、BLU173yd、W155yd、R129yd)
5ヤードほどの打ち上げとなるショートホール。奥に落とすと厄介なので手前から攻めよう。右のバンカーは深いので避けるのが賢明。

★15番H(Par4/BLA406yd、BLU377yd、W377yd、R316yd)
ストレートなミドルホール。右サイドはOB。第1打は左の法面を狙って、当てて落とすイメージ。少し下ったところからの第2打は、打ち上げを考慮したクラブ選択を。


★16番H(Par4/BLA457yd、BLU419yd、W419yd、R357yd)
左ドッグレッグで、距離のあるミドルホール。第1打は打ち下ろし、左の山裾が狙い目となる。女子のティーイングエリアは下の方に設置されている。グリーンは砲台で打ち上げとなるので、数字以上に距離を感じる。


★17番H(Par3/BLA179yd、BLU142yd、W142yd、R127yd)
伊勢CCの名物ホールと言える、池越えのショートホール。左グリーンの右側に落とさないようにショットの精度を上げたい。また、ここは井上誠一氏が1965年の開場記念コンペで第1号のホールインワンを達成されたホールで、その記念樹のクロガネモチがティーイングエリア横に大きく育っていることでも名高い。



★18番H(Par5/BLA552yd、BLU528yd、W528yd、R504yd)
蓮池を左に見ながら進む最終18番、まっすぐなロングホール。第1打は右の松林に気をつけながら、正面より左が狙い目となる。緩やかな打ち上げがあるが、思い切ったショットで攻めたい。グリーン周りのバンカーに落とさないことと、風の向きを計算すること。