男子60歳以上は、瀬田憲一選手(伊勢)
男子60歳未満は、山崎滉仁選手(鈴鹿市)
女子50歳以上は、吉川美香選手(松阪)
女子50歳未満は、栗原悦子選手(伊勢大鷲)
第12回三重県民ゴルフ決勝大会
2020年11月18日(水) 女子50歳未満の部
女子50歳以上の部
男子60歳未満の部
2020年11月19日(木) 男子60歳以上の部
開催会場/伊勢カントリークラブ
参加人数と距離/
男子60歳以上の部 73名(うち欠場4名) 6227yd、Par72
男子60歳未満の部 31名(うち欠場2名) 6457yd、Par72
女子50歳以上の部 25名(うち欠場2名) 5018yd、Par72
女子50歳未満の部 6名(うち欠場0名) 5466yd、Par72
天候/18日(晴れ)、19日(曇りのち晴れ)
今年の三重県民ゴルフ決勝大会は、2日間に分けて開催された。例年、人気の高い競技でエントリー数が多く、日没が早い時期には大変なことに加え、今年のコロナ禍で密な状態を少なくするという配慮があった。
春と秋に各地区で県民大会を開催しており、その上位が地区予選に進出、そこでの上位選手に決勝大会への出場権が与えられているが、今年は春先からの新型コロナウイルス感染症拡大により、県民大会を中止した地区もあったこともあり、参加延べ人数は昨年を大きく下回る5700人弱にとどまった。そして、今回の決勝大会への参加人数も予定より少ない人数となった。しかし、開催会場の伊勢CCでは、大会の2日間ともに、万全の感染症予防対策を取り、選手や関係者を受け入れた。朝のハウス来場時の体温チェック、アルコール消毒、マスク着用をはじめ、ハーフ休憩時もアテスト会場においてもマスク着用を励行した。
また、例年、競技終了後に行われる賑やかで楽しい表彰式及びパーティは中止とし、優勝、入賞者はじめ飛び賞などの賞品は後日郵送されることになった。
会場の伊勢カントリークラブは井上誠一氏の設計で、柔らかな曲線をイメージしたレイアウトや正確な距離が求められる砲台グリーンが特徴の難度の高いコースである。
◆男子60歳以上の部
さすが攻め方を熟知していた! 伊勢CCメンバーが1、2、3フィニッシュ。
優勝は瀬田憲一選手。
<インタビュー>
優勝
瀬田憲一選手(伊勢) 77=38、39 瀬田選手は、前半のアウトで1、2、4、5番をボギーとしてしまったが、6番パー5、7番パー4で連続バーディを奪った。後半は12番パー4でダブルボギー、16番パー4でボギーといまひとつ波に乗り切れなかったようだが、本人は「上出来ですよ。実は先月母親が亡くなって、喪中で、ゴルフを全くしていなかったんです。なので、その割にはよくできたと思います。それに、このあと、もっといい人が出てくるから大丈夫」と語っていたのだ。実際にはその後、77を上回る人は現れず、優勝となった。レフティーの71歳。
2位
金守彰選手(伊勢) 78=40、38 インからスタートして、11番パー4でバーディ奪取。「3パットを3回もした。3、4メートルのバーディパットも2回ほど外しました」。金守選手は60歳。去年からシニア入りしている。県民大会は昨年7位だったそうで、「今年はそれを上回りたい」と出場。見事に目標を達成できた。
3位
岡村多聞選手(伊勢) 78=39、39
前半のアウトはボギー3つ。後半は2バーディ、この大会の常連で4年前の第8回、第9回大会で連続優勝、昨年は3位とまさにミスター県民大会。「ここはね、手前におくのが鉄則。奥も横もだめだよ」。パーオンをしないホールでもアプローチできっちり寄せてパーパットを決めていた。コースを熟知した賢い攻め方で、堅実にスコアメイクした。いつもニコニコと穏やかな表情が印象的な岡村選手は、11月に70歳になったばかり。
4位
大澤芳己選手(中日) 78=37、41 マッチングスコアカードにより4位となった大澤選手。「前半hのアウトは結構パーセーブできたけど、後半は林に入ったりグリーンオーバーしたりとダブルボギーが2回もあった」と振り返った。ゴルフは25歳から始めたと言う61歳。ホームではインタークラブ の選手も務めるベテラン、県民大会は昨年に続いて2度目の出場だった。
◆男子60歳未満の部
優勝は19歳の山崎選手。2位、3位に初参加の小山選手、野呂選手。
<インタビュー>
優勝
山崎滉仁選手(鈴鹿市) 75=36、39
山崎選手は19歳。今回の参加選手の中で最年少だった。インからスタートして3ボギーの39で折り返すと、後半は全てパーでホールアウトした。「ショットもパットも全て悪かったです。3メートルや1メートルについたバーディパットを決めることができず、バーディゼロでした」と残念そう。昨年まではジュニアの競技に出ていた山崎選手はこの春高校を卒業し、三鈴CCに就職。現在は練習生の立場で、来年はプロテストを受ける予定というだけに、優勝したとはいえ、その内容が今ひとつと嘆いたのもなるほどである。
2位
小山正弘選手(伊勢市) 80=38、42
「緊張してました。それでも朝から3パットを4回もしてしまって・・。昼からは攻めるしかないなーと頑張りました」。小山選手は初めての県民大会出場だった。「伊勢市民でここは回ったことがあるし、知り合いもいます。それでも、練習ラウンドで87、85だったので、最下位にだけはならないようにと、この2週間集中して練習したのが良かったのかもしれませんね」。冷凍食品会社で営業課長を務める48歳。ゴルフ歴は18年、体格を活かした飛距離は280ヤード。
3位
野呂清選手(鈴峰) 81=42、39
「OBがなかったこと、パットが入ってくれたことが良かった。悪かったのは後半のインで、ドライバーとアイアンが捕まらずにバタバタしてしまったこと。伊勢CCは初めてだったので、キャディーさんの言うことを素直に聞き、とにかく無理せず安全なプレーを心がけました。素晴らしいキャディーさんでした」。野呂選手も県民決勝は初参加。地区予選がホームの鈴峰で行われたためにエントリーしたとか。ゴルフ歴12年の47歳、植木の生産・販売・卸売業をしている。「ゴルフは年齢、性別、職業を問わず初対面の方たちと大自然の中でプレーできる。試合は普段味わえない緊張感があり良いですね」。
◆女子50歳以上の部
シニアデビューの吉川選手が2位に5打差の完勝。
女子50歳以上の部は、さくらティーを使用。距離的には短めだったが、どの選手も「ゴルフは距離じゃないって思いました」「乗っても、2オンは同じ」「伊勢CCは砲台グリーンだから、乗せるのも難しいところがいっぱいある」など、攻略に結構戸惑ったようだった。
<インタビュー>
優勝
吉川美香選手(松阪) 73=32、41
前半のアウトは4番パー4で1メートル、5番パー3で2メートル、7番パー4と9番パー4でも1メートルと実に4つのバーディパットを決め、絶好調で折り返した。しかし、後半に入り、10番パー4から3連続ボギー、その後はきっちりパーを重ね、16番(335yd、パー4)で第2打をほぼOKの距離につけてバーディ奪取、2アンダーに戻した。そして、続く17番(127yd、パー3)。ここで吉川選手は第1打をグリーンの右に落としてしまう。「あの場所からはしっかりあげないと斜面でまた戻ってきちゃう」と放った第2打だったが、グリーンをオーバー、さらに返しのアプローチがまたもグリーンを越えてしまい、結局4オン。パッティングも2打を要し、痛恨のトリプルボギーでホールアウトした。「今日はショットの調子が良かったので、狙いすぎました」と振り返った。今年からシニア入りの50歳。
2位
北川京子選手(白山ヴィレッジ) 78=38、40
「バーディはひとつも取れませんでした。パーを拾い続けた。後半は3パットを2回しちゃいました。今日はお天気も良く、メンバーにも恵まれて楽しいゴルフができました。何より、大会を開催してくださったことに感謝しています。」
3位
篠田富美子選手(鈴峰) 79=42、37
「前半はスタートからずっとボギーで7番でようやくバーディが取れました。ひどかった。後半は、パッティング が少し良くなってきて、パーが拾えたのが良かったかなあ。」
◆女子50歳未満の部
実力ある栗原選手が2位に9打差V
参加人数が6人と例年より少なかったのも、やはりコロナ禍のせいだったようだ。
<インタビュー>
優勝
栗原悦子選手(伊勢大鷲) 74=38、36
スタートホールの1番Hで奥からの長いバーディパットを決め、幸先良い出だしとなったものの、3つのボギーで前半を2オーバーとした。後半は「狙いすぎないように」と 1バーディ1ボギーでまとめた。「ショットが良くなくてフェアウェイキープできなかった。パーオンしなかった割にはしのげたと思う。コロナ禍で日本女子ミッドの試合がなくなってこちらに出ました。競技を開催してくれたことに感謝です」と言う栗原選手は、先日、名古屋広幡であったパブリックミッドアマで優勝するなど実力のある選手だ。49歳、来年はいよいよシニアデビューとなる。
2位
松葉隆子選手(松阪) 83=43、40
「2位を狙って、とれたから嬉しい」とア テスト会場で喜んだ松葉選手。バーディは5番パー3と13番パー4の2つだった。三重県の競技はもちろん中部(CGA)の競技でもお馴染みの松葉選手は、フリーのキャディーとしても皆に知られている。自分の競技が終わった翌日の「男子60歳以上の部」ではアウト9組のキャディーを務めていた。選手目線のアドバイスは、きっとスコアメイクに貢献したことだろう。
3位
市村和枝選手(名四) 87=43、44
写真中央が市村選手
「ドライバーとウッドは良かったんです。でも、アイアンが全く当たらず、手前のバンカーにつかまったり寄せられなかったり、3パットもありました。去年からクラブとスイングを変えたのですが、まだアイアンがダメ。80前半くらいを狙っていたんですけどね(笑)」。そう振り返った市村選手のゴルフ歴は17年ほど。子育てが落ち着いた30歳過ぎに、獣医院のご主人を手伝いながら、長く続けられるからと始めたとか。競技ゴルフの楽しさについては「普段は味わえない緊張感があるので真剣にできます。終わった後にゴルフの技術のことなど話したりするのも楽しいし、仲間が増えて誘ってもらえたり、ゴルフの回数も増えましたね」と教えてくれた。48歳。
マッチングで5位となった
山本亜由美選手(白山ヴィレッジ)もフリーもキャディーで、2日目のアウト最終組でお仕事だった。
<大会フォトギャラリー>