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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技報告/県女子OP 優勝インタビューほか<三重CC>

2021/06/03(Thu) 00:13:33

県女子オープン史上、3人目の快挙。

高校2年の稲葉千乃選手が、ただ1人のアンダーパーで総合V

プロは河﨑美加選手(愛知)、

シニアは栗原悦子選手(伊勢大鷲)。


第15回三重県女子オープンゴルフ選手権競技
兼 国民体育大会・日本スポーツマスターズ三重大会

2021年5月14日(金)
会場/三重カンツリークラブ
距離/プロの部・一般の部 6182yd Par72
シニアの部 5552yd Par72
参加人数/86名
プロ12名(うち欠場1名)、一般30名(うち欠場1名)、シニア44名(うち欠場2名)
天候/晴れ
第15回三重県女子オープンは、前日に行われた県グランドシニアと同じ会場、三重カンツリークラブで開催された。朝から青空が広がる好天、気温はぐんぐん上昇し30度を超える夏日となった。風は午後になるにつれ強くなった。グリーンコンディションは約10.5フィートと速く、コンパクションも硬かった。

競技はプロの部、一般の部、シニアの部、さらに総合優勝で競われた。
例年であれば、もっと多くのプロや研修生が出場しているが、今年は12人と少なめ。ただ、その中に、過去2勝し、今年から三重CCと契約を結んだ鈴木麻綾プロが参戦したこともあり注目された。

◆プロ、一般の部◆

前回の第14回に続き、今回もアマチュアがプロたちを抑えての優勝を勝ち取った。
総合優勝を飾ったのは、津田学園高2年の稲葉千乃選手。先月行われた三重県ジュニアでも優勝した、今の三重県ジュニア女子を引っ張る存在の選手だ。
アマチュアの総合優勝は、三重県女子オープン史上では、第5回大会(スリーレイクスCCで開催)で鈴木麻綾選手(当時、高校2年)がプレーオフを制し、第13回大会(西日本セブンスリーGCで開催)で長田莉子選手(当時、三重高校2年)が5人のプレーオフを制して以来、3人目の快挙となった。今大会では、稲葉選手は1アンダー71と、ただ1人のアンダーパーをマークしての快勝だった。
プロの部は、河﨑美加(愛知)で2オーバー、74が優勝し、賞金30万円を獲得した。
注目の鈴木プロは、調子を上げることができず、82ストロークで総合21位に沈んだ。
●インタビュー●
★総合優勝は、2大会連続、史上3人目のアマチュア優勝
稲葉千乃選手(津田学園高2年)  総合優勝 71=34、37

前半のアウトは5番で4メートル、6番で6メートルを2つのバーディパットを決めた。後半は10番で右ラフからの第2打が左のカラーへ。そこからの20メートルのパットがピンにあたり戻って入るというラッキーなバーディ。しかし、その後は2つのボギーを叩き、1アンダーでのフィニッシュ。「ショットは県ジュニアの時よりはよかったし、パッティングが良かったのでスコアになりました。全体にまとまっていたと思います」。この優勝で、今年の国体女子三重県代表に最も近づいたかもしれない。

★プロの部

河﨑美加選手(愛知) 優勝(総合4位) 74=36、38

「3バーディ5ボギーでした。今日はティーショットが良かったですね。芝目の読みやタッチが難しかったけど外しても返しが入ってくれた。パーオンはそんなにしてなかった。刻むところは刻んで安全に行きました。
椙山女学園中・高時代はソフトボールをし、ポジションはピッチャーやサードで体を鍛えた。ゴルフは「周りからの勧めで」19歳で始めた。沖縄で5年間、大学に行くつもりで頑張ってみたんですが、3年前から愛知CCで研修生をしていましたが、この5月で辞めて、今年の秋にあるプロテストに専念します!!」28歳。
上堂薗伽純選手(白山ヴィレッジ) 2位(総合6位) 75=37、38

「バーディは2つだけでした。ショットが乗らなくて、前半は寄せて1パットで耐えました。でも、後半は耐えられずに2バーディ4ボギーに。初めてのラウンドで、グリーンを読むのがとても難しかったですね」。愛知県の栄徳高を卒業後、白山ヴィレッジで研修生を続けている。25歳。
近本英恵選手(フリー) 3位(総合7位)  75=37、38

「グリーンが難しかったですね。3パットが1度ありました。ショットの調子は良かったので、決めたいパットが決まればよかったんですけどね。三重CCは2回目です。グリーンの目がきついし、キャディーさんに助けられました」。プロ18年目の42歳。今はトレーニングをしながら、女子シニアのレジェンズツアーに参戦できる日を楽しみにしている。
鈴木麻綾プロ 10位(総合21位) 82=39、43

「今日は、距離感が合わず、全くダメでした。ワーストです。実は先週(5月8日)、入籍したばかりなので、結婚祝いを自分でしたかったのですが、残念でした」と、薬指に光る結婚指輪を見せてくれた。鈴木プロは2005年にプロテスト合格、2017年にステップ・アップ「ユピテル静岡新聞SBSレディース」で優勝しているが、次の1勝が待ち望まれる。今年から三重カンツリークラブと所属契約。26歳。

★一般の部

 写真 (左から) 卯月選手、稲葉選手、亀井選手
卯月愛湖選手(津田学園高2年) 2位(総合2位)  73=37、36
3バーディ4ボギーだった。「最近、試合でいい結果が出ていなかったので、思いきりプレーできたし、1オーバーは良かったと思います」。
小2からゴルフを始めた。地元のいなべジュニアで練習してきた。小6の時、三重県ジュニアで優勝している。
亀井さくら選手(メリノール学院高2年) 3位(総合3位)  74=37、37
「前半は2バーディ3ボギーでした。後半は10番から17番までオールパーでしたが、18番でティーショットを曲げて、次はバンカーへ、さらにホームランしちゃったけど、ナイスボギーでおさまりました。全体にはショットが良かった。このコースは土日にハーフを回るなどよく知っているつもりでしたが、いつもとは違うセッティングで、難しかったです。」5月に行われた三重県ジュニアに続き2位となった。

◆シニアの部◆

インからスタートしたシニアの部は、ルーキー出場した栗原悦子選手(伊勢大鷲)が77ストロークで初優勝。同じくシニアルーキーの吉川美香選手(松阪)と52歳の石原慶子選手(山岡)が78ストロークで並んだが、マッチングスコアカードにより吉川選手が2位となった。
なお、日本スポーツマスターズ三重県代表は、栗原選手、吉川選手、そして、伊藤美紀選手(四日市の里)に決定された。
●インタビュー●
 写真(左から) 吉川選手、栗原選手、石原選手
栗原悦子選手(伊勢大鷲) 優勝  77=39、38
「シニアデビューで、吉川選手と一緒に日本へ行こうってスタート前に話していたんですが、それが叶って嬉しい」と栗原選手。内容的には前半のインを1バーディ、3ボギー、後半のアウトは1バーディ、2ボギーブルボギーと、あまり満足していないようだった。「ドライバーもアイアンも良くなかったのでパターで拾いました。ほんとにドタバタしちゃいました。キャディーの大竹さんはプロの方で、パットアドバイスは完璧でした。キャディーさんのおかげでしたね」。今年からシニアデビューとなる栗原選手は、出場する試合も増えてくるのが楽しみのようだ。
栗原選手は先週(5月31日〜6月1日)開催された中部女子シニアゴルフ選手権競技で優勝し、日本女子シニア出場権を獲得した。
吉川美香選手(松阪) 2位  78=39、39
「インから出て、11番でボギー、12番でダブルボギー、13番でボギー。その後、寄せながらもパーセーブして凌いで、18番でようやくバーディでした。後半は、5番でバーディ取れただけ、でした。ほんとにバタバタしていましたね。パーも取れなくて、拾いまくっていたという1日でした」と吉川選手。待ち望んでいたシニア世代となり、今年からは、楽しみが一気に広がっている。
吉川選手も、中部女子シニア7位タイで日本女子シニア出場権を獲得した。
石原慶子選手(山岡) 3位  78=39、39
「今回、CGA加盟倶楽部に所属していたら出場できると聞いてエントリーしました。吉川美香さんの応援したいと思ったのもあって・・・。スポーツマスターズの権利はないのでリラックスしていたのが良かったかもしれません。今日はダブルボギーがありませんでした」。52歳。
石原選手も、中部女子シニア13位タイで日本女子シニア出場権を獲得した。
伊藤美紀選手(四日市の里 )  81=40、41

日本スポーツマスターズの県代表は、県在住が条件となるため、4位の伊藤選手が今年の県代表に滑り込んだ。
「バーディがひとつも取れなかった。今、アイアンが悪くて悩んでるんです」と3位入賞を逃したことを残念がった伊藤選手だったが、後日朗報がもたらされた。
ゴルフ歴20年ほどの54歳。日本スポーツマスターズは初選出となった。(写真は、伊藤選手(左)と、四日市の里GCの剣持支配人)