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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技インタビュー<三重県OP/グレイスヒルズCC>

2022/07/03(Sun) 00:26:03
第43回三重県オープンゴルフ選手権競技
2022年6月7日(火)・8日(水)
会場/グレイスヒルズカントリー倶楽部
1R:7192yd、2R:7206yd Par72
参加人数/142名(アマ86名、プロ56名)(うち欠場アマ5名、プロ2名)
天候/1R:晴れ、2R:晴れ

通算4アンダーで、2位と4打差。

浦口裕介プロ(ゴルフフォーラムピコット)が16年ぶり2度目の優勝。

ローアマは橋本拓英選手(三重高)が獲得。


第43回三重県オープンゴルフ選手権競技は2日間ともに晴れ、ただ、1日目は強い風、2日目は風のない穏やかな日だった。
グレイスヒルズCCの通常のアウトとインをひっくり返して開催された今大会。設定として、初日は16番ホールを374ヤードから319ヤードに、2日目は18番ホールを569ヤードから528ヤードに変更された。ともに選手たちのチャレンジを期待しての設定だったが、初日の16番はアゲンストの風が強く、刻みの選択をする選手の方が多かった。果敢にワンオンにチャレンジした選手は2人だったが、残念ながら2人ともにOBに散った。また、2日目の18番はイーグル賞が設けられており、多くの選手がトライしたものの、イーグル達成はただ1人。松田聖司プロ(フリー)が30万円を獲得した。

<第1日>
強い風の影響か、スコアは伸びなかった。そんな中で、アンダーパーをマークしたのは2人。2アンダーの河合貢プロ(白山ヴィレッジ)と、1アンダーの浦口裕介プロ(ゴルフフォーラムピコット)だった。河合プロは49歳、浦口プロは45歳、ともにもうすぐシニアの世代が風をものともせずにスコアメイクし、熟練の技を披露した形となった。ディフェンディングチャンピオンの森雄貴プロは75で14位タイと出遅れた。今大会で1日目のカットオフはなく全員が2日目の決勝ラウンドに進出した。
<第2日>
風のない穏やかな決勝日は、アンダーパーが13人と全体にスコアを伸ばした選手が多かった。
最終組は2アンダーで首位スタートの河合プロ、1打差の浦口プロ、2打差の中山絹也プロ(宮下製作所)、奥村拓海プロ(ジャパンクラシック)の4人。多くのギャラリーも応援に来ていた中で、競技は順調に進行していった。
前半に伸ばしたのは、最終組の一つ前の篠田和孝プロ(ローモンド)だった。1オーバー6位タイからスタートした篠田プロはバーディラッシュで通算3アンダーとして首位に躍り出て折り返した。続いて、浦口プロが1打差の通算2アンダー、さらに1打差の通算1アンダーに河合プロと中山プロが続いた。
ところが、後半に入り、首位を走っていた篠田プロがなんと11番で8打、続く12番でダブルボギーを叩き、一気に脱落、代わって首位は浦口プロになった。1打差の中山プロと一騎討ちの様相だったが、2位をキープしていた中山プロが15番(パー3)で痛恨のダブルボギーを叩き、後退する。浦口プロは17番(パー4)でバーディを決め、通算3アンダーで最終ホールへ。528ヤード、パー5に設定された決勝の18番ホールで、最終組も果敢に攻めた。中山プロと河合プロは2オン成功、奥村プロは飛びすぎてグリーン奥のラフへ、浦口プロはティーショットがうまくいかなかったが、第3打をピン左下1.5メートルにつけ、優勝をほぼ確実にした。結局、浦口、河合、中山の3人がバーディを奪い、通算4アンダーとした浦口プロが、2006年以来16年ぶり2度目の三重県オープンチャンピオンに輝いた。賞金150万円のほか、60型液晶テレビや松阪牛10キロ、中日新聞社からのトロフィー、清少納言宿泊券、さくらポーク10キロなどたくさんの副賞が贈られた。
●クラブハウス前には速報ボードが設置され、刻々と変わる順位を速報していた。

<インタビュー>
16年ぶり2度目V
優勝
浦口裕介プロ(ゴルフフォーラムピコット) 140=71、69(35、34)

2006年(平成18年)第28回大会(合歓の郷大会)以来2度目の優勝となった。
「今日は落ち着いてできました。ここは日頃からお世話になっているコースですし、伸ばしあいができるコースではないことを知っていますからね。1打差だったので、とにかく自分のゴルフをしていけば、チャンスがあるかもと思いました」と浦口プロ。決勝日は4番、5番、17番、18番の4バーディ、3番でボギーの69だった。
ポイントだったのは2番ホール(386yd、パー4)。この日、最も難しいピンポジションだった。グリーン左からの10メートルほどのアプローチが、カップを越えたあたりから下り傾斜にコロコロと5メートルも転がってしまったが、そのパーパットを見事に決めたのだ。「あのパーが大きかったね。あとはグリーン周りまで運んでいけばなんとかなると思ってやったよ。いい緊張感で優勝争いできて楽しかった」と久しぶりの優勝を喜んだ。
プロ合格が2002年だが、三重県オープンには研修生の頃からもう20年以上出ている。最初の優勝はプロ4年目の29歳の時。その年に、中部オープンにも優勝している。45歳の今、プロやアマチュアの教え子も増えた。その中の1人、山下加衣プロは前週にマイナビネクストヒロインで優勝しており、師匠としての貫禄も示せた。また、大学1年生を筆頭に3人の娘のパパでもある浦口プロ、「賞金は長女の学費に消えるかな」と笑った。
アマチュアの部 表彰
ベストアマ
橋本拓英選手(三重高1年)  148=76、72(36、36)

4バーディ、4ボギーのパープレーだった。「今日は風がなかったのでプレーしやすかった。後半の12番でバーディが取れました。昨日トリプルを叩いたところだったので、このバーディは大きかった」と橋下選手。そして、13番、17番でボギーとしたが、最終18番で2オン、4メートルのイーグルパットを逃したもののバーディ締めでホールアウトした。
三重県オープンは初の本戦出場だった。「去年は予選で落ちてるので、今年は嬉しいです」。
小学6年で全国小学生大会に優勝。中学生になって、身長が一気に伸びて、今は179センチ。背が伸びたことでスイングなども変化、結果の出ない時期もあったが、高校1年でローアマ獲得。これからの成長が楽しみである。
アマチュア2位
阿部謙成選手(愛知学院大)  150=77、73

昨年の三重県ジュニア優勝により今大会に出場を果たした阿部選手は、この春から大学生。2日目に、4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、アマチュア2位に食い込んだ。「今日は、15メートルのバーディパットが入って一方で、2メートルくらいが入らなかった。OBもありました。2日間ともショットがよくなかったですが、昨日は強い風に助けられました。曲がってしまった球が戻ってきたりして、風でうまくまとまってくれたんですよね」と、皆が苦労した強風に感謝していた。
アマチュア3位
築山一佳選手(ローモンド) 151=75、76

初日にアマチュアトップの をマークした築山選手は決勝を76で回り、アマ3位に入賞した。
ゴルフ歴は15年ほどの41歳、築山選手がローモンドCCに入会したのが昨年の9月。三重県オープンは初めての出場だった。いかにも飛びそうな頑丈な体つきは、名門豊田大谷高でキャッチャーをしていたことと実家が石屋さんだということにも関係があるかも。「あの頃はお尻も大きくてどっしりしていたけど、ゴルフをするようになったら、逆に上半身に筋肉がついてきてお尻もちっちゃくなっちゃったね」と笑った築山選手だが、今は筋トレで鍛えており、飛距離は290ヤードほどとか。インタークラブの強豪、ローモンドCCにまた1人、強者が増えたようだ。
★ベストスコア賞<各日10万円>

1R
河合貢プロ(白山ヴィレッジ)   70=35、35

インからスタートした河合プロは、12番でボギーが先行したが、15番でチップインバーディ、続く16番でもバーディを決め、1アンダーで折り返した。後半は1番、4番、9番でバーディを奪うも2番と6番でボギーとし、2アンダーでのフィニッシュとなった。「風が巻いているので読みにくかったけど、ショットもパットもまずまずでした」と単独首位で終えた初日に笑顔。
2R
喜多翔一プロ(島ヶ原)   67=33、34

通称裏街道のインスタートだった喜多プロが67をマークして、ベストスコア賞に輝いた。順位も初日83位タイから一気に24位タイまでジャンプアップした。喜多プロは10番でおはようバーディを奪うと、14番、18番、折り返して4番、7番、8番と6つのバーディを奪取、ボギーは13番の一つだけだった。「ショットがよかったので、いいところにつけることができました。いつも練習させてもらっている島ヶ原CCとお母さんのおかげです」と振り返ったが、実は、前週の金曜日に78歳の母が亡くなり通夜と告別式を終えたばかりだった。「力をもらったかな」と喜多プロ。ベストスコア賞10万円に加え、グレイスヒルズCCよりコースレコード賞の10万円も贈られた。写真/島ヶ原CCの橋上支配人(左)と喜多プロ
★イーグル賞


松田聖司プロ(フリー) 
最終日に最終18番に設けられたイーグル賞(3万円)。皆が挑戦してきたが、イーグルを奪えたのは、松田プロただ1人だった。フェアウェイからの174ヤードの第2打をピン左5メートルにつけ、見事に奪ったイーグルだった。
松田プロは奈良県の出身の31歳。ゴルフを始めたのは20歳になってからという。「プロ合格は去年です。4、5年前から浦口プロに見てもらっていて、このグレイスヒルズにもお世話になっています。皆さんに感謝しています」。
最終日に68をマークして10位タイに浮上
佐橋寿樹プロ(岩崎産業)  148=80、68(34、34) 10位タイ

55位タイからスタートした佐橋プロ(42歳)が、5バーディ、1ボギーの68をマークし、10位タイまで浮上した。ベストスコアには1打足りなかった。「今日は風が楽でしたね。昨日を経験した今日がいいでしょう。ベストスコアに1打かあ、残念」と佐橋プロが話すと、「今日はバーディを外してばかりで、まだ行けたかな。」と隣りから同組で回った横見彰彦選手(グレイスヒルズ・49歳)がフォローした。写真左が佐橋プロ、右は横見選手
シニアプロはアイアンがいらない!?!
河村聡プロ(岐阜稲口) 148=75、73   10位タイ
56歳、バリバリシニアの河村プロが10位タイでフィニッシュした。驚いたのは、河村プロのキャディバッグを見た時だった。バッグの中身はほぼウッド。アイアンは9アイアン、PW、AW、60度(サンド)の4本だけ。「シニアになってからウッド中心の構成にしました。ドライバーから5W、4Uから7Uまで。1ヶ月前から8Uも入れましたよ。ドライバーは今年から46インチ規制になったんで、シャフトをR2にしたんですが270ヤード飛ぶようになりました」と、今のセッティングにご満悦な様子。実際、グリーンを狙うときに、角度が出て止まるのだとか。「若手に混じって試合したいですしね、飛び道具!!です(笑)」。名張市つつじが丘在住。
●表彰式の様子