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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技インタビュー<県ジュニア/名張CC>

2023/06/03(Sat) 18:41:15
第34回三重県ジュニアゴルフ選手権競技
2023年5月6日(土)
会場/名張カントリークラブ
参加人数と距離
・男子中学3年生〜高校3年生の部  13名 <6731yd、Par72>
・女子中学3年生〜高校3年生の部  13名 <6210yd、Par72>
・男子中学1・2年生の部  4名 <6210yd、Par72>
・女子中学1・2年生の部  5名 <5901yd、Par72>
・男子小学生の部  7名  <5195yd、Par72>
・女子小学生の部  5名  <5195yd、Par72>
天候/晴れ時々曇り

各部門とも夏日に負けず、全力プレー。

総合優勝は岡田健太郎選手(津市西郊中) 2アンダー70。



三重県ジュニアゴルフ選手権競技は、長年会場となっていた鈴峰ゴルフ倶楽部から三重県西部に位置する名張カントリークラブに場所を移し、開催された。天候に恵まれ、暑い1日となった。アウト、インともに午前8時からスタート、選手たちは手押しカートや担ぎスタイルで元気に18ホールをプレーした。
少子化の影響はジュニアゴルファーにも顕著になりつつある。参加者が毎年減っているのが残念ではあるが、三重県では青山高原ジュニア、津ジュニア、鈴鹿ジュニア、いなべジュニアなど各地区でジュニア育成活動が活発に行われている。
表彰式では、各部門で優勝から3位までの選手が表彰された。
また、総合優勝は、ベストスコア70をマークした岡田健太郎選手(津市西郊中)。石垣龍之介選手(メリノール学院高1年)と同スコアだったが、マッチングスコアカードにより決定された。
なお、今日の成績は、今年度の国体少年男子、および女子の三重県代表選手選考の参考となる。
<成績&インタビュー>

◆男子中学3年生〜高校3年生の部(6731yd、Par72/アウトからスタート)

優勝  石垣龍之介(メリノール学院高1年) 70=35、35
2位  吉川奏風(三重高1年) 71=36、35
3位  橋本拓英(三重高2年) 73=35、38
「今は、本当に心からプロになりたいと思っています(笑)」
優勝 
石垣龍之介選手(メリノール学院高1年) 70=35、35
 前半に2つ、後半に2つ、計4つのバーディを奪取した。「今日はドライバーが良かった。だいたいフェアウェイに飛んで、グリーンにも乗ったけど、2、3メートルのバーディパットを外してしまった。できたら60台で回りたかった」と残念がったが嬉しそうな龍之介選手。去年までとなんとなく話ぶりが違う感じがしたのだが、それには理由があったのだ。
石垣3兄弟の末っ子で小学生の頃から注目を集めていた龍之介選手だが、「高校になって、初めてゴルフが好きになった。今は毎日の練習も楽しくできている」と意外な告白!! 聞いてみると、中学まではお兄ちゃんたちと一緒に練習はしていたものの、どちらかというとイヤイヤ、ゴルフって面白くないなあと感じていたのだとか。振り返れば、これまで県ジュニアで好成績を取っても嬉しそうではなかったかなあ。それが、今回の優勝は、本当に嬉しそう。嫌いが好きになるって、きっかけは何?と聞くと、「ネットフリックスで放映されていた”PGAフルスイング”という番組です。心からプロになりたいと思った」のだそうだ。それは、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス、ロリー・マキロイ、コリン・モリカワらPGAプロゴルファーたちの素顔に迫るドキュメンタリー番組。龍之介選手は、彼らのゴルフに対する考えや日々の生活、練習や試合を観て、「ゴルファーってかっこいい」と心酔。以後は、自分から練習に打ち込めるようになった。ちょうど高校に入るタイミングで、練習環境も整っている状況にもなった。やらされてきたゴルフから、やりたいゴルフへ。龍之介選手のこれからがとても楽しみになってきた。
2位 
吉川奏風(かなた)選手(三重高1年) 71=36、35
  「ショットが良くてバーディチャンスがありましたが、パットが入らなかった」と振り返った吉川選手は、4バーデイを奪取。2番で20センチ、5番で3メートル、12番で20センチ、最終18番で2メートルを沈めた。この春から高校生になった。「この名張CCと名張サウスCCでいつもラウンドや練習をしています。今回はホームみたいなものだから、もう少しスコアを伸ばしたかった」。
3位 
橋本拓英(たくえい)選手(三重高2年) 73=35、38
  同スコアの北浦大暉選手(津田学園高)とのマッチングスコアカードの結果、3位に入賞した橋本選手。「今日は前半は耐えることができたけど、後半になって、体力的にキツくなってボギーが多くなってしまった」と悔しがった。というのも、橋本選手たちの組は4人で、前の組は3人のため、どうしても遅れ気味になるのだが、間を空けないようにと走り続けたことで、体力がもたなくなってしまったのだ。致し方ないこととはいえ、少し酷だったとも思う。
橋本選手は昨年の国体少年男子代表に選ばれていたが、直前になって、コロナ感染してしまい、国体を辞退している。今年こそ代表の座を手にしたいと願う橋本選手、この後の中部アマ、三重県オープンが大切な試合となるのだ。

◆女子中学3年生〜高校3年生の部(6210yd、Par72/インからスタート)

優勝  井上姫花(ECC学園高1年) 72=36、36
2位  木場冴乃(津田学園高1年) 73=35、38
3位  信藤希(津市朝陽中3年)  75=38、37
優勝 
井上姫花(ひな)選手(ECC学園高1年) 72=36、36
  出だしの10番(144ヤード、パー3)でピン左奥の4メートルにつけ、下りスライスを読み切ってバーディを奪い、好スタートを切った井上選手は、距離のある15番(440ヤード、パー4)は「ボギーでもいい」と3オン、2パット、17番(379ヤード、パー4)ではギリギリ乗った14メートルの下りラインを3パットのボギーとしたが、次の18番(554ヤード、パー5)でピン左2メートルにつけバーディパットを決めた。イーブンパーで折り返した後半は、オールパーの36とし、2位に1打差で初優勝した。
「今日のショットは悪くなくて、アイアンが特に良かった。後半はパーオンも多く、ピンにつくホールもあって良かったですが、2メートルくらいを外して残念でした」と反省の弁。
井上選手は小学4年生の夏にゴルフを始めたというが、その動機が一人っ子ならではのもの。ゴルフ好きな両親がゴルフ旅行に出かける際に、自分だけ祖母宅に置いていかれたからで、一緒に旅行に連れて行ってもらうにはゴルフを覚えればいいと思ったそうなのだ。そして、地元の中学を卒業したこの春、通信制の高校に入り、朝から練習に明け暮れるゴルフ中心の生活を続けている。「ゴルフ部の合宿では各地から集まる生徒たちと一緒で楽しい」と穏やかな口調で話す井上選手はとても嬉しそうだった。
2位 
木場冴乃(さえの)選手(津田学園高1年) 73=35、38
ベストスコアが出たんです」と嬉しそうな木場選手。小学生で入った鈴鹿ジュニアで週に1回、個人で近場の練習場でも練習しゴルフを続けた。だが、中学生時代は、なかなか上達を感じることができなくて、やる気も今ひとつ出なかったのだとか。そんな木場選手が変化したのは、津田学園高に入学してからだった。「ゴルフ部の仲間ができ、練習内容も自分で考えるようになったら、ゴルフが楽しくなりました。友達に負けたくないと思えるようにもなった」と笑顔で教えてくれた。そして、今大会で73のベストスコアとなったのだ。「アプローチとパッティングがよかった。バーディは5番と6番で取れました」。
3位 
信藤希(のぞみ)選手(津市朝陽中3年)  75=38、37
「バーディはゼロ、3ボギーで、ショットも悪く、パットも入らず。耐えるゴルフでした」と残念がった信藤選手。1〜2メートルのショートパットのタッチが合わなかった。昨年のこの大会では、中学1・2年生の部で優勝している。今年からは国体選考の対象となり、張り切っていたのだった。「積み重ねが大事なので、まずは次の女子オープンで頑張ります!!」。

◆男子中学1・2年生の部(6210yd、Par72/アウトからスタート)

優勝  岡田健太郎(津市西郊中2年) 70=35、35
2位  吉川夏優(名張市北中1年)  80=43、37
3位  橋本英知(津市南が丘中2年) 85=45、40
「持ちたかった大きな盾です。嬉しい」
優勝 
岡田健太郎選手(津市西郊中2年) 70=35、35
 ベストスコアを出して、総合優勝の大きな盾を持ちたい1とスタートした岡田選手は、石垣選手とのマッチングスコアカードにより、見事に優勝を果たした
前半を2バーディ、1ボギーで折り返すと、後半10番のショートを3パットのボギースタート、しかし、その後、12番のロング、14番のミドルで7メートル、16番のミドルでは奥からの3.5メートルを沈め3バーディを奪う。17番で3パットのボギーとするも。合計5バーディ、3ボギーの2アンダーでホールアウトした。「実は1週間前にアイアンを総替えしました。今までより薄いタイプのXS7です。間に合うか心配していましたが、いい感じで打てました。アンダーパーを出せて良かったです」とニコニコ。岡田選手は、これまでにジュニアの試合だけでなく、トップアマやプロが出場する競技にも多く参加している。とはいえ、まだ中学2年生。今年の一番の目標は、中部ジュニアで3位以内に入ることと、日本ジュニアで10位以内だそうだ。

◆女子中学1・2年生の部(5901ys、Par72) インからスタート

優勝  森紫月(鈴鹿市千代崎中2年) 76=35、41
2位  稲葉心都(東員第二中1年)  81=41、40
3位  清水莉理(員弁中1年)    85=38、47
優勝 
森紫月(しづき)選手(鈴鹿市千代崎中2年) 76=35、41
「出だしの10番でワンオンしたのに4パットでダブルボギースタートになって、すごくショックで・・」と話し始めた森選手は、その後、12番でバーディを奪う。「前半はひどかったから、後半は切り替えていこうと思った」という森選手、切り替えがうまくいったようで、1番で7メートル、5番は左に曲げて木の後ろからの難しい第2打をU4でグリーン手前まで持っていき、そこからワンピンに寄せた。さらに8番ではドライバーを思い切り打ち残り90ヤード、そして5メートルのフックラインを沈めた。3バーディを奪えたのも、「前半の失敗を後半に活かせた」からだった。三重県ジュニアは小学6年の時に優勝している。

◆男子小学生の部 (5195yd、Par72) アウトからスタート

優勝  市瀬空留(津市一身田小6年)  74=36、38
2位  山下蒼馬(亀山市川崎小)  76=39、37
3位  川瀬翔太(いなべ市十社小6年) 79=38、41
優勝 
市瀬空留(かいる)選手(津市一身田小6年)  74=36、38
2番、8番、12番、17番で4バーディを決めた。「今日はドライバーが良かったことと、いつもよりパットが入りました」と市瀬選手。小学3年から津ジュニアに入り、ゴルフを学んでいる。「ゴルフはアプローチが寄ってパットが決まると面白い」とニコニコ。

◆女子小学生の部 (5195yd、Par72) アウトからスタート

優勝  西池望結(津市栗葉小6年)  74=35、39
2位  木下陽菜子(津市成美小) 76=38、38
3位  信藤好(津市千里ヶ丘小5年) 82=41、41
優勝 
西池望結(のい)選手(津市栗葉小6年)  74=35、39
バーディは5番で80センチ、9番で4メートルを沈めた西池選手。「ドライバーがいつもより飛んで、200ヤードくらい飛んだ」そうだ。さらに、「20ヤードのアプローチがベタッとついた」とも。小学1年から青山高原ジュニアに入った西池選手は、平日は毎日近くの練習場で200球ほどの練習を欠かさない。優勝経験もあり、この県ジュニアの前日には、滋賀県で行われたJJGA西日本大会予選でも優勝、ベストスコアの72をマークした。2日続けての優勝はさぞかし嬉しかったことだろう。
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