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三重県ゴルフ連盟

競技報告

◆3eの日◆競技インタビュー/県女子OP<涼仙GC>

2024/06/03(Mon) 14:47:44
第18回三重県女子オープンゴルフ選手権競技
2024年5月9日(木)
会場/涼仙ゴルフ倶楽部
プロ・一般の部  6233yd、Par72
シニアの部    5585yd、Par72
参加人数/95名(一般の部24名、シニアの部41名、プロ30名)
天候/晴れ

鈴木麻綾プロ(三重)が9年ぶり3度目の総合優勝。

一般の部は、松田雫選手(津田学園高)

シニアの部は、吉田真弓選手(名四)

 日本スポーツマスターズ三重県代表が決定。



三重県ゴルフ連盟3大オープンの一つ、三重県女子オープンゴルフ選手権競技は涼仙ゴルフ倶楽部で開催された。青空が広がったものの、終日、強風が吹き荒れ、気温の低い1日だった。
グリーンコンディションはスティンプ10.2フィート、コンパクション24という速く硬いグリーンに選手たちは苦労した。「風にショットが流された」「グリーンを狙うと止まらず奥にこぼれてしまった」「風が巻いて読めなかった」「寒かった。冬のウエアでよかった」など選手たちの苦戦ぶりがうかがえた。。

★総合の部

例年を大きく上回る30人の女子プロが出場した今大会。アウト3組スタートでイーブンパー72をマークした鈴木麻綾選手(三重)が最後まで首位を奪われることなく、そのまま優勝を掴んだ。2015年(第10回大会、西日本セブンスリーGCで開催)以来、9年ぶり3度目の優勝を飾り、賞金40万円を獲得した。

優勝
鈴木麻綾選手(三重)  72=36、36

アウト3組でスタートした「マーヤ」こと鈴木選手が3バーディ、3ボギーのイーブンパーでホールアウト。その内容は、3番H(481ヤード、パー5)でボギーの後、9番H(489ヤード、パー5)、10番H(366ヤード、パー4)で連続バーディ、さらに難しい12番H(179ヤード、パー3)でユーティリティを曲げてしまいボギーとするも13番H(338ヤード、パー4)でバーディを奪いバウンスバックした。「今日はドライバーもアイアンも良かったです。風が強かったけど、アゲンストでも負けない球を打ててました」と振り返った。三重県女子オープンは高校3年の時にアマチュア優勝したのが平成23年(2011年・第6回スリーレイクス大会)、プロになった2015年、そして今回と3度目の優勝を飾った。現在29歳、今年はOT119位でステップ・アップツアーを中心に参戦中だ。
余談だが、鈴木選手のショットが安定してきたのにはちょっとした転機があった。今から4、5年前に「4スタンス理論」でいうB1タイプだと言われていたという鈴木選手だが、昨年暮れに見てもらったところ、A1タイプだと判明したのだとか。「ああいうのも絶対はないからですが、今野方が自然に打てるようになって、楽なんです(笑)」と鈴木選手。自分に無理なく強くなるためのスイング探し、プロも日々模索中なのだ。

★一般の部


高校2年生の松田雫選手(津田学園高)が75ストロークをマークし優勝。総合でも4位タイに入り、ローアマに輝いた。2位は、日大2年生の山本瑠奈選手(スリーレイクス)、3位は中学1年生の西池望結選手(久居西中)が入った。
優勝
松田雫選手(津田学園高2年) 75=38、37

3番H(481ヤード、パー5)で2メートル、14番H(351ヤード、パー4)で6メートルと2つのバーディ、ボギーは5つだった。「風のジャッジが甘く、うまくいかなかったけど、その割にスコアは作れたと思う。ドローヒッターなので、左の風に流されてしまった。ショットもパットも三重県ジュニアよりは調子が良かったんですが、チャンスにつくことが少なかったからパーセーブをするのが精一杯のホールも多かったです」と、優勝はしたものの内容的には納得がいっていなかったようだ。とはいえ、同週の月曜日に行われた三重県ジュニアの女子中3〜高3の部でプレーオフに敗れて2位だったが、この大会でリベンジを果たした形となった。
2位
山本瑠奈選手(スリーレイクス、日大2年) 77=38、39

「今日はショットがうまくいかず、アプローチとパッティングでなんとかなりました。耐える日でした。バーディはゼロでした。風もありますが、フェアウェイに行ってないし、気持ちよく乗りませんでした」と言う山本選手は、日大ゴルフ部で日々トレーニングを続けている。
また、この大会の翌週に行われた中部女子アマ(愛岐CCで開催)では5位タイで入賞し、日本女子アマ出場権も獲得した。
3位
西池望結選手(久居西中1年) 78=40、38

アウト2組目でスタート。11番H(519ヤード、パー5)でバーディひとつ、ボギーは7つだった。好スコアだったが、スタートが早かったため、表彰式に出席することなくハウスを後にした。

★シニアの部(インからスタート)


吉田真弓選手(名四)、中西以穂選手(伊勢)、吉川美香選手(松阪)の3人が82ストロークで並び、マッチングスコアカード方式により吉田選手が優勝した。2位が中西選手、3位が吉川選手となった。
また、日本スポーツマスターズ三重県代表には、中西選手、吉川選手、そして、5位の栗原悦子選手(伊勢大鷲)の3人が選ばれた。
優勝
吉田真弓選手(名四) 82=43、39

「難しかった〜。でも、バーディが3つも取れたんです。嬉しい」と満足気だった吉田選手が、マッチングで優勝を掴んだ。4番H(160ヤード)と16番H(163ヤード)のショート、13番のミドルでのバーディだった。「一日中ショットがひどかったけど、アプローチとパットが良かったですね。バーディも寄せようと思って打ったのが入ったし。ここへの練習ラウンドは2回来ただけ。こんなに風が強くて、今日はびっくりしました。ダブルボギーも2回ほどありましたけど、まさかの優勝に驚いています。嬉しいです」。
吉田選手は女子オープンにはほぼ毎年出場をしているという65歳。ゴルフを覚えたのは子育てがひと段落した47歳頃から。普段の練習は愛知県あま市のメインゴルフが多く、ベストアマを獲得した松田選手とも既知の仲、「チーム メインゴルフ、頑張りました」と笑顔。
2位
中西以穂選手(伊勢) 82=43、39

「トータルで見て、パットが入ってくれたので、良かったと思います。1、5メートルくらいを外していない。パーオンはあまりできていなくて、1パットパーも多かった。バーディは1つだけでした。195〜200ヤードくらいしか飛ばないので、風の影響も少なかったかなあ。実は、3月まで足が痛くて練習できなかった。4月から1ヶ月練習しただけなので、かえって気負いがなくて、朝から淡々としようとしたのが功を奏したかな。マスターズまで時間があるから練習します」。56歳。伊勢市で歯科医院を開業する歯科医。
3位
吉川美香選手(松阪) 82=42、40

「風が強かった。バーディが一つも取れなくて、8ボギー、1ダブルボギーでした。ショットが全然つかず、ピンも狙えなかったですねえ」と思い通りにならなかったゴルフにがっかりの様子だった。長く痛みと戦っていた左膝を昨年の12月に思い切って手術した。術後、ゴルフを3ヶ月禁止されたため、練習は春になってからだったが、とにかく筋力が落ちてしまったのだとか。「見事に落ちました。距離も落ちました」と吉川選手。スポーツマスターズ本番に向けて、筋力アップが必須になりそう。
5位
栗原悦子選手(伊勢大鷲) 83=42、41

「ダボに始まり、ダボで終わった〜」。アテスト会場に入ると、そう嘆いた栗原選手。「風も強くてグリーンが硬くなっていたので、(パーオンを)狙うと、奥にいっちゃうことが多かった。刻めば良かったかもしれないけど難しかったですね。バーディは一つも取れなかった」。シニアの部の5位タイだったが、日本スポーツマスターズ代表の規定により、3人目の枠に滑り込んだ。昨年度は三重県の団体優勝及び個人優勝を獲得した栗原選手だけに、今年の活躍も大いに期待される。
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