第3回三重チャレンジゴルフ
2024年9月10日(火)
会場/ライオンズゴルフ倶楽部
男子6551yd、女子5376yd、ともにPar72
参加人数/男子50名(うち欠場2名)、女子17名(うち欠場1名)
天候/雨のち晴れ(中断2回)
中断2回の悪天候の中、それぞれのパフォーマンスを発揮。
男子は、明石陸選手(鈴峰)
女子は、伊藤英里選手(中日)が初の優勝に輝く。
三重チャレンジゴルフはJGAハンディキャップインデックスを使用したアンダーハンディキャップ競技。第3回の今回は、ライオンズゴルフ倶楽部で開催された。
この日は朝から小雨が降っていたが、徐々に雨足が強くなり、8時47分に大雨のため競技中断、約30分後の9時15分に再開した。その後は雨も落ち着き、一時は青空も見えるほどになったものの、またも雲行きが怪しくなり、15km圏内に落雷があったため、10時47分に再度の中断となった。雨はますます激しく、雷鳴も轟いていた。選手たちは一旦ハウスに戻り、待機。2度の中断により、びしょ濡れになった選手たちだったが、待機の間に昼食を取る選手も多くいた。そして、13時にようやく競技が再開した。2度目の再開後は順調に競技が進行し、第1組のホールアウトは14時25分、最終組は16時過ぎだった。
競技再開は、競技委員のホーンと、倶楽部のサイレンで知らせた。
<男子の部>
28歳の明石陸選手(鈴峰)が初出場、初優勝。
アウト7組目からスタートした明石選手がネット73でホールアウトし、それまで首位だった栗本選手を抜き去って首位に立ち、そのまま初優勝を飾った。2位はネット75で栗本浩司選手(双鈴関)、ベストグロス賞も獲得した。3位には岡山丈洋選手(メナード青山)が入った。タイが生じたため、マッチングスコアカード方式により決定された。優勝の明石選手に中部アンダーハンディキャップゴルフ選手権競技(10月22日に福井県の芦原GCで開催)への出場権が与えられた。
優勝
明石陸選手(鈴峰) N73、H19、G92(49、43)
ゴルフを始めて3年目の28歳が初出場で初の栄冠に輝いた。何が良かったかを尋ねると、「今日は90を切ろうという目標で来ました。雨や中断もあって、それはできなかったけど、メンバーに恵まれて、楽しく回れました。15番Hのドライバーが気持ちよく飛ばせたこと、17番Hもいいショットができたと思います」とナイスショットを振り返った。ただ、14番Hでバーディを取っているが、「何メートルについたか、よく覚えていない」と笑った。ゴルフを始めたきっかけは、会社の集まりでゴルフが必要になったからで、もらったクラブを持って練習場でひたすら球を打った。全くの独学でここまで来ているそうだ。父はMGA競技委員の明石晋さん。
2位 &ベストグロス賞
栗本浩司選手(双鈴関) N75、H3、G78(39、39)
出だしの1番Hでダブルボギーの後、2番Hで3メートルのバーディパットを沈めた。その後はパーセーブを続けながら、ボギーが5つだった。「今日はセカンドがダメで、パーオンしなくて、寄せワンばかりでした。まあ、天気が悪かったから仕方なかったですね」。栗本選手はいつもはスクラッチ競技に積極的に参加している54歳。今年からシニアデビューで、先日延期となった三重県シニアオープンにも参加しているが、アンダーハンディ戦のこの大会は初めての出場だった。「休みが取れたこともありますが、うちのクラブ(双鈴関)から誰も参加してなかったので、僕が出ることにしました。和気あいあいで面白かったです」。
3位
岡山丈洋選手(メナード青山) N76、H6、G82(42、40)
アウト最終組だった岡山選手は、スタート直前に大雨中断のサイレンがなり、ティーイングエリアで30分の待機を余儀なくされた。「あの中断で、張り切っていた気持ちがダウンしちゃいました。スタートして、4番と5番でダボが続いた時に、2度目の中断。棄権も考えましたが、なんとか気分を持ち直して、残りの13ホールを回りました。まさか入賞できるとは思っていなかったので、これはショットのおかげかな」と、大変だった1日を振り返った。
<女子の部>
伊藤英里選手(中日)がネット64で初優勝。
女子の部は全員、インからのスタートだった。第1組でスタートした伊藤選手と沓名選手が好スコアをマークしてホールアウト。そのままワンツーフィニッシュとなった。3位はベテランの山下選手が初のアンダーハンディ競技での入賞となった。
中部アンダーハンディキャップ出場権は、優勝の伊藤選手がすでに権利を獲得していたため、2位の沓名選手に権利が繰り下げられた。
優勝 &ベストグロス賞
伊藤英里選手(中日) N64、H16、G80(41、39)
インのスタートはダブルボギー発進、最終9番Hでは第2打が左の林へOBでトリプルボギーも打った。だが、前半の16番Hと後半1番Hでバーディを奪った。「あまり良くなかった」としょんぼり話す伊藤選手の横で、同組だった沓名選手が「そんなことないよ。よく飛ぶし、バーディはずしのパーもいくつかあったし」とフォロー。ドライバーは210〜220ヤード。「何が良かったかよくわからないけど、良かったです」と笑った伊藤選手は、三重県アンダーハンディは昨年に続いて2度目の出場の50歳。ゴルフ歴は、43歳からでまだ7年目。きっかけはご主人がゴルフをしていたからということだが、それまでの10年間はセブ島に住んで語学学校に勤めながら趣味のダイビングを楽しんでいた独身貴族だった。ダイビングで鍛えた体幹はゴルフに大いに役立っているのかもしれない。中部アンダーハンディキャップ出場権は、予選岐阜会場の試合で優勝しており、出場権は持っている。
2位
沓名由季選手(ライオンズ) N69、H25、G94(47、47)「今日はミスが多かった。パッティングはまあまあでした。2度目の中断の後、トリプルボギーを2連続で叩
いてしまいましたが、いつもと違う状況で集中力が欠けたかなあ。それでも、同組の伊藤さんや野呂さんという上手な方たちとプレーできて持ち上げてもらったと思います」と沓名選手は振り返った。ゴルフ歴6年の53歳。生涯の趣味を持ちたいとゴルフを選び、レッスンプロに習い始めた。レッスンやラウンドを続けるうちに友人も増えて、ますます楽しくなった。今回は2位だったが、思わぬことで中部アンダーハンディキャップへの出場が決まった沓名選手。「ここで試合が行われたので勧められて出場してみましたが、2位でも中部に行けるのはラッキーです。芦原GCは湖コースしか回ったことがないので、初めての海コースでどこまでできるか挑戦ですね。それまでにもっと練習して、楽しんできたいと思います」。
3位
山下清美選手(名松) N71、H13、G84(42、42)
スクラッチ競技にはもう20年近く出場してきたが、アンダーハンディキャップ競技は今回が初めての参加となった。「雷と雨で大変でしたけど、和気あいあいに楽しく回れました」と山下選手。ただ、今日はバーディはゼロ。「天候のせいもあるかもだけど、長かった。パーオンがほとんどできず、よく我慢できたなあと思います」。以前は飛んでいたドライバーも今は180ヤードほど。特別な筋トレはしていないが、2年ほど前からウォーキングを始めたと言う山下選手は、昨年は25キロ、今年は大阪から京都まで10キロウォーキングを9時間45分かけて達成したとか。63歳。
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