第2回三重県アマチュアゴルフ選手権競技
第2回三重県シニアゴルフ選手権競技
第2回三重県ミッドシニアゴルフ選手権競技
第3回三重県グランドシニアゴルフ選手権競技
2024年10月15日(火)/県アマ・県ミッドシニア
2024年10月16日(水)/県シニア・県グランドシニア
会場/グレイスヒルズカントリー倶楽部 Par72
◎アマチュア 7110yd ◎シニア 6781yd
◎ミッドシニア 6344yd ◎グランドシニア 5990yd
参加人数/
◎アマチュア51名(うち欠場3名)◎シニア75名(うち欠場9名)
◎ミッドシニア104名(うち欠場8名)◎グランドシニア85名(うち欠場4名)
天候/15日 曇り一時雨、16日 曇り時々小雨
県アマチュアは、高校2年の滝田詠夢選手(代々木高)
県シニアは、55歳の斎藤元一選手(伊勢)。
県ミッドシニアは、64歳の冨田耕一選手(タートルエース)。
県グランドシニアは、72歳の西口則雄選手(鈴鹿)。
三重県の男子ゴルファーが一堂に集まり、アマチュア、シニア(50歳以上)、ミッドシニア(60歳以上)、グランドシニア(70歳以上)の4部門で競い合うMGA主催競技。15日に県アマチュアと県ミッドシニア、16日に県シニアと県グランドシニアと2部門ずつ行われた。
会場のグレイスヒルズCCは2日間ともに曇り空、時々雨もぱらつく天候だった。
◆県アマチュア◆
優勝から3位まで入賞したのはジュニアの選手たちだった。
12歳から60歳までの48人が参加した今大会。強かったのは、やはり若い世代、しかも高校生と中学生のジュニア世代だった。
高校で急成長の2年生。初出場優勝。
優勝
滝田詠夢選手(代々木高2年) 71=33、38アウトの1組でスタートした滝田選手は前半の1番Hで6メートルの下りフック、4番Hで3メートルのスライス、そして7番Hで4メートルのスライスラインのバーディパットを沈め、3バーディ、ノーボギーの33で折り返した。後半は10番Hで第1打を左に曲げボギー、13番Hパー5で右ラフからアプローチを3.5メートルに寄せてバーディでバウンスバック。しかし最後の17番Hと18番Hで連続ボギーを打ってしまった。「今日は前半はパッティングも良くてまとめられたけど、後半はパットを決めきることができなかった」と少し残念そうだった。
初めての出場で優勝に輝いた滝田選手は高校2年生。三重県志摩市で生まれ、5歳から祖父にゴルフを教わった。地元の中学卒業後は、「練習量を増やしたくて」通信制の代々木高校を選んだ。小学生、中学生の時は三重県ジュニアにも出場していたが目立たなかった滝田選手が急成長したのは高校入学後だった。「コーチがすごく僕に合っていて、合宿やオンラインで見てもらっています。ショットが安定してきたこと、パッティングも入るようになりました」と上達を実感している滝田選手。今の飛距離は280ヤードほど。高校の競技は関東で出場となる。滝田選手にはこの優勝により、来年の中部アマチュアと三重県オープンの出場権が与えられた。
2位
岡田健太郎選手(津市西郊中) 72=36、36アウトからスタート、前半は1バーディ、1ボギー、後半は2バーディ、2ボギーだった。「昨日の練習ラウンドは悪かったので、それが修正されたのは良かったけれど、実は15番で4番アイアンがささくれていたのに気づいて、使ったけど上手くいかずボギー。18番でも4番アイアンを使う距離になって、そこもボギーになってしまった」。ショットは良かっただけに、’クラブの不具合がスコアに影響したことは仕方ないとはいえ残念だった。
岡田選手は三重県ジュニアのトップ選手であり、今年も国民スポーツ大会少年男子の部の三重県代表として佐賀での試合を戦っている。また、中部ジュニアで優勝、日本ジュニアは4位入賞している。
3位
藤原遼生選手(三重高) 74=39、354バーディ、4ボギー、1ダブルボギーとやや出入りの激しい内容だった。「今日はドライバーが良くて、フェアウェイをよくキープできました。ダボの7番はティーショットを右にOBでした。バーディは後半で10番、13番、14番と取れて順調でしたが、上がりの17番、18番で連続ボギーとしたのが惜しかった」。藤原選手は高野高浩選手(青山高原)と74で並んだが、マッチングスコアカード方式により藤原選手が3位入賞となった。
◆県シニア◆
斎藤元一選手(伊勢)が2位に1打差で嬉しい勝利。
県シニアは全員がアウトからのスタートだった。最終組から4組前の斎藤元一選手(伊勢)がイーブンパー72ストロークでフィニッシュし、首位を奪い、そのまま優勝を飾った。
首の痛みを抱えつつもナイスプレー。
優勝
斎藤元一選手(伊勢) 72=35、37アウト3番Hでピンの右横15メートルにつけた斎藤選手は、そこからの下りのロングパットが入るバーディを奪う。さらに5番Hでは7メートル、後半の10番Hで4メートル、16番Hで3メートルと4バーディを奪取した。ボギーは7番Hと12番H、14番Hで返しが入らずダブルボギーを打った。斎藤選手は「今日はパットがよく入りました。9番と18番では5メートルほどのパーパットも入っているし、良かったです」とニコニコで振り返った。
斎藤選手は55歳、今大会には初めての出場だが、選手としてはすでに中部や日本で活躍している。今年は2月ごろから首を痛め、なかなかゴルフをできない時間があったそうだが、少しずつ回復に向かっている最中での嬉しい優勝だった。ドライバーは飛ばないと言いつつも250ヤード。シニア選手としてこれからの活躍にも注目したい。
2位
舟山義則選手(グレイスヒルズ)73=37、3617番Hで5メートルのバーディパットを決めた。ボギーは6番Hと14番Hの2つだった。このグレイスヒルズCCがホームの舟山選手は一昨年のクラブチャンピオン。「コースはよく知っているし、昨日の県アマに出たのが練習ラウンドになって(笑)役立ちました。ただ、アンダーを目標にしてきて、ほぼパーオンしたのにバーディを取りきれなかったことが残念」とちょっぴり悔しそうだった。シニアデビューの50歳。ゴルフは23歳から始めた。いわゆる対外試合は出始めて7、8年ほどだ。まだまだ仕事現役の世代。「タイミングが合えば競技に出るようにしている」そうだ。
3位
山路美津夫選手(白山ヴィレッジ) 73=34、392組目のスタートで、前半の5番Hと9番Hでワンピンほどを入れるバーディ奪取。気分よく折り返したが、後半はダブルボギーとボギーで、バーディは奪えなかった。「全体にあまりしっくりこなかったけど、運が良かっただけだよね。ドライバーは最後の18番でようやくしっかり打てたって感じだし、パーオンしても10メートル位のロングパットが結構残った」と、山路選手はしっくりこないながらもスコアがまとまった内容を教えてくれた。23歳でゴルフを覚えたが、対外競技は15年くらいになる56歳。県シニアには初めて出場だった。
◆県ミッドシニア◆
64歳の冨田選手(タートルエース)が相性の良いコースでV。
60歳以上のミッドシニアは96人の参加と、4部門の中で最も多い参加者となった。
64歳の冨田耕一選手(タートルエース)が70ストロークをマークし優勝。2位は73ストロークの新谷博英選手(伊勢)、3位は74ストロークで黒川智勝選手(スリーレイクス)、清水克也選手(スリーレイクス)、藤井広文選手(桑名)の3人が並んだが、マッチングスコアカード方式により藤井選手が表彰となった。
また、15日のアマチュアやミッドシニアに出場した選手の中には、翌16日のシニアやグランドシニアに出場した選手も数多くいた。
「このコースは相性がいいのかなあ」
優勝
冨田耕一選手(タートルエース)70=33、37インスタート10組目からスタートした冨田選手。前半の13番Hで第1打が右ラフに、そこから「木が邪魔になって」上手く出せずに4オン2パットのボギーを打ったが、その後はパーセーブを続けた。すると、後半になり、4番Hでピン奥7メートルから下りのバーディパットが決まる。続いて6番Hショートでは1メートル、7番Hでは1.5メートルと連続バーディが決まり、3バーディ、ノーボギーの33をマークした。「今日はまぐればかりが続いたよ。1.5メートルくらいのパットがよく入ったし、バンカーからも良く寄った」と思わぬ好スコアだったようだ。実はパッティングが良くなったのには特効薬があったのだ。2週間前に、クロスハンドに変えたことだ。効果は抜群、「すんなり打てるようになって、プッシュアウトや引っ掛けがなくなった」とか。
64歳の富田選手は、三重県ミッドシニアは3回目の出場。59歳の時に中部アマチュアの決勝まで進み、「やればできる」と感じ、競技に積極的に出るようになった。このグレイスヒルズCCで2021年に開催された三重県男子アマ(シニアの部)で優勝している。「ここは相性がいいのかなあ。でもね、毎年距離が落ちてくるし、ミスのないゴルフがしたいなあと思っている。アプローチの出番が増えてくるし、ここをもっと練習しなきゃね」と笑った。
2位
新谷博英選手(伊勢) 73=36、37インからのスタートだった。出だしの10番で1.5メートルにつけバーディを奪うと、13番でも4メートルを沈めバーディとする。しかし、14番、15番、18番でボギーを打ち、1オーバーで折り返した。後半に入り、ドライバーもアイアンもよくなって、しっかりパーオン、全ホールをパーセーブしてフィニッシュした。「乗らなかったのは2ホールだけだったから、良かったですねえ。いいゴルフができたけど、いつもこの人(と言って、冨田選手を指差した)がいるんですよ」と笑った新谷選手。65歳の今年、中部ミッドシニアからジャパンの切符を獲得、「門司に行くのが楽しみです」とまた笑った。
3位
藤井広文選手(桑名) 74=38、36アウトからスタートし、前半の4番と9番でボギーとし2オーバーで折り返した。ノーバーディだった。「14番Hで25メートルのバーディパットが3メートルほどショートしちゃって、ボギーになるかなと思ったけど、入ってくれてナイスパーだった。今日はパッティングが良かったが、ショットが悪かったね」と苦笑いした。シニアゴルファーとして三重県はもちろん中部や日本でも存在感のある藤井選手は、今年は全日本シニアアマチュアゴルファーズ選手権(6月に徳島県のコート・ベール徳島GCで開催)で優勝している。
◆県グランドシニア◆
72歳、西口則雄選手(鈴鹿)が優勝。
県グランドシニアは全員がインからのスタートだった。70歳以上、最高齢82歳までの元気はつらつのゴルファーたちは、プレースピードも速く、競技は順調だった。前日の県ミッドシニアに出場していた選手たちも多かった。優勝は西口則雄選手(鈴鹿)で72ストローク。2位タイは75ストロークで、竹野伸夫選手(白山ヴィレッジ)と田村博選手(名四)、さらに最終組の安達久夫選手(青山高原)の3人が並んだが、マッチングスコアカード方式により竹野選手が2位、田村選手が3位に入賞した。
また、72歳の西口選手、76歳の田村選手、81歳の山川敬止選手(西日本セブンスリー)がエージシュートを達成した。
「パットに助けられました」
優勝
西口則雄選手(鈴鹿) 72=36、36バーディは前半の13番Hで1メートル、後半の7番Hで1.2メートルほどを決めた。ボギーは前半の18番Hと後半出だしの1番Hでどちらもバンカーに入れたためだった。「ショットは良くなかったですね。でも、微妙なパーパットも含めて、パットに助けられました」。ゴルフ歴はもう45年ほどだが、競技に出るようになったのは55歳、シニア世代になってからという西口選手は現在72歳。この日のスコアでエージシュート達成だった。三重県をはじめ中部の競技でも上位の成績を上げている西口選手だが、いつも最後に抜かれて優勝に届かないことも多かった。今回も「まだ後ろからいい人が来るよ」とホールアウト後に話していたが、最後まで抜かれず、嬉しい優勝となった。
2位
竹野伸夫選手(白山ヴィレッジ) 75=38、374バーディ、5ボギー、1ダブルボギーという内容だった。「ドライバーは全然ダメだったけど、ショットがまあまあだった。インの方は結構パーオンできました」。70歳のグランドシニアルーキーの竹野選手は今回が初出場だが、ゴルフは若い頃からずっとエンジョイゴルフを続けてきた。だが、1年前に競技志向のゴルファーの集まりに入ったことで、今回の出場に繋がった。「参加するだけの気持ちだったから、パットを外しても悔しくなかったよ」と笑った。
3位
田村博選手(名四) 75=37、38「バーディは2つでした。パットが3パットが1回だけですみ、パーオン率が高かった。5メートルの長いパットも入った」田村選手はそう振り返った。ゴルフ歴は25歳から始めて約50年。競技歴も長く、インタークラブ選手に選ばれた経験もある。現在76歳で、堂々のエージシュート、自身7回目の達成だった。初エージシュートは2年前の75歳の時、74ストロークでの達成だったそうだ。